インタビュー
次世代の車載マイコンはルネサスにしか作れない:車載半導体 ルネサス インタビュー(3/3 ページ)
車載マイコン、車載情報機器向けSoCの世界シェアで圧倒的にトップに立つルネサス エレクトロニクス。東日本大震災による主力工場の被災や続くリストラの影響により、競合他社の攻勢に対して防戦一方の状況にあるかのように思える。実際にはどういう状況にあるのか。同社の執行役員常務で、車載分野向け製品担当の第一ソリューション事業本部長を務める大村隆司氏に聞いた。
車載半導体事業でも「選択と集中」を進めている
MONOist ルネサスの利益率が他の半導体メーカーに比べて低いという意見があり、その原因に車載半導体事業が挙げられることが多い。会長兼CEOの作田久男氏は「選択と集中」を掲げて利益率を向上させる方針を示しているが、車載半導体事業でもそういった施策は進めているのか。
大村氏 ここまで例に挙げた、運転支援システム向けの40nmプロセスマイコンや車載情報機器向けSoCは「集中」の事例だ。しかし「選択」をやっていないわけではない。価値のないものには「集中」しないという方針もあり、取り扱いを止めた製品もある。具体的に説明はできないが、車載半導体事業でもしっかりと「選択と集中」を進めているのは確かだ。
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