ダイハツの“ウルトラスペース”軽自動車、全高は1835mm/室内高は1455mm:車両デザイン(2/2 ページ)
ダイハツ工業は、「東京モーターショー2013」で出展したコンセプトカー「DECA DECA(デカデカ)」をベースに開発を進めている、車両の全高が1835mmに達する新型軽自動車の技術概要を発表した。2014年11月に車名などを含めて正式に発表する予定。
1835mmという全高を感じさせない車両安定性と乗り心地
3つ目は、1835mmという全高を感じさせない高い車両安定性と乗り心地の良さを提供する「ファン&リラックスドライブコンセプト」だ。フロントアブソーバーロッドやリヤアブソーバーのサイズアップなどによる高剛性化を行い、安定性を向上。さらにウレタンバンプスプリングの採用やスタビライザーの標準装備によりロールを抑制し、操縦安定性と乗り心地を高い次元で融合。安心感のある走行性能を実現した。
また直進安定性を高めるために同社初となる空力フィンを採用。さらに、軽量化によって全高に比べて車両の重心が低くなるようにした。具体的には、ルーフパネルなどの板厚最適化や外板の樹脂化で重心より上の部品を軽量化し、タントと比べて全高は85mm高いものの、重心の高さは約10mm高い程度で済ませた。
4つ目は、使い勝手の良い荷室「ミラクルラゲージ」だ。荷室下に大容量のラゲージアンダートランクを設定。容積が90l(リットル)あるので、350cc缶24本入りのビール箱を2箱積載できる。さらに高い室内高と合わせれば、ベビーカーを縦に積むなど、リヤシートを畳むことなく長尺物を積載できる。一方、インストルメントパネル周辺の収納では、助手席前に6.6lの大型トレイを設定し、一眼レフカメラやタブレットなどを収納できるようにした。
この他、リヤシート背面のスライドレバー設定や撥水加工シートの採用など、さまざまな用途に利用できるような利便性にもこだわっている。
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