KYB、グローバル部品表管理システムの再構築にオラクルのPLMツールを採用:製造IT導入事例
自動車向け油圧緩衝器の部品表管理システムに、グローバル視点で製品ライフサイクル全般の業務プロセスを一元的に管理する「Oracle Agile Product Lifecycle Management」を採用した。
日本オラクルは2014年7月10日、KYBが新グローバル部品表管理のシステムとして「Oracle Agile Product Lifecycle Management(以下、Oracle AgilePLM)」を採用したと発表した。
KYBは、自動車や二輪車、建設機械、鉄道、航空機、特装車両、免制震装置、船舶等の分野向けに、油圧緩衝器、油圧機器、システム製品を製造・販売している。今回、主力事業である自動車向け油圧緩衝器の部品表管理システムの再構築に当たり、オラクルのOracle Agile PLMを採用した。
Oracle Agile PLMは、グローバル視点で製品ライフサイクル全般の業務プロセスを一元的に管理するもの。部品表から設計プロセス、製品コスト、機種別採算までが管理できる拡張性と、他のシステムとの連携や業務変更にも対応できる柔軟な設定機能が特長となっている。また、設定だけで表示項目の追加変更が可能なシンプルな画面構成で、操作性にも優れている。
新システムでは、製品・部品の構成情報や関連情報を関係者間で共有し、それらをグローバルで包括的に管理。これにより、設計・開発担当者だけでなく、企画・製造・生産・調達など、製品ライフサイクルに関わる関係者も製品や関連情報を迅速に共有・活用できる。
KYBでは新システムの導入により、世界5カ所にあるKYBの自動車関連事業の設計・開発拠点において、安定かつ一貫したサービスとグローバル・サポート対応ができるとしている。
世界同時開発を推進するには?:「グローバル設計・開発コーナー」
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
関連記事
- 日本オラクルも参戦表明、PLM市場はどれだけ甘いか
データベース製品を中核に各種の業務アプリケーションを販売する日本オラクルは2007年12月18日、最新のPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ソリューション戦略を発表した。 - シマノセールス、オラクルの中堅企業向けERPで販売・物流システムを刷新
国内向け販売システムとグローバル物流システムを刷新した。受注、購買、在庫管理の業務を円滑に連携できるようになり、業務効率が20%向上したという。 - 日立、鉄道車両の英国生産に向けグローバルPLMを採用
日立製作所 交通システム社は、鉄道車両のグローバル開発の統合プラットフォームとして「PTC Windchill」をベースとするPLMソリューションを採用したことを発表した。同社は英国都市間高速鉄道計画の鉄道車両を受注し、英国で鉄道車両を生産することを明らかにしている。 - ロレアルの製品データ管理システムに、シーメンスのPLMソフトが採用
ロレアルは製品ライフサイクル管理(PLM)ソフト「Teamcenter」を導入することで、パッケージング構成や製品開発に関するアイデアを技術部門間で共有し、仕様の標準化を進めていく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.