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日本オラクルも参戦表明、PLM市場はどれだけ甘いかAgile PLMの買収で「Outside In」戦略を推進

データベース製品を中核に各種の業務アプリケーションを販売する日本オラクルは2007年12月18日、最新のPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ソリューション戦略を発表した。

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 データベース製品を中核に各種の業務アプリケーションを販売する日本オラクルは2007年12月18日、最新のPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)ソリューション戦略を発表した。

 その中核となる製品は、米オラクルが2007年5月15日(米国時間)に買収を発表したAgile Software CorporationのPLMアプリケーション「Agile PLM」だ。同製品は世界市場で1300社以上に導入されているという。

 Agile PLMの製品構成は、エンタープライズ向けPLM製品として、以下の2つの製品ラインからなる。後者は旧Prodikaという製品のリニューアル版だ。

  1. Agile Product Lifecycle Management ハイテク、ライフサイエンス、産業機器、自動車、航空産業、一般消費財、小売り向けの大手企業向けPLMソリューション
  2. Agile Product Lifecycle Management for Process 一般消費財や小売り向けの製品レシピ・仕様管理ソリューション

 またこれとは別にドキュメントやCADデータのビューアとして「AutoVue」もラインアップされている。

 中核製品のAgile Product Lifecycle Managementは以下の7つのコンポーネントから構成されている。

  • Agile Product Portfolio Management(プロダクト管理)
  • Agile Engineering Collaboration(CAD/ERP連携)
  • Agile Enterprise Visualization(全社情報共有)
  • Agile Product Collaboration(設計/製造/エンジニアリングチェーン)
  • Agile Product Governance & Compliance(コンプライアンス)
  • Agile Quality Management(品質/信頼性保証)
  • Agile Product Cost Management(調達/原価管理)

 同社は今後、社内の専任チームを強化してハイテク、電機・電子、自動車部品、機械などの製造業向けに販売を展開し、日本のPLM市場のシェア3分の1獲得を当面の目標とする。同社によれば世界のPLM市場は、規模こそERP、CRMに次いで第3位だが、成長率は最も高いという。

PLM市場の成長率は13.3%(2004年〜2009年)
PLM市場の成長率は13.3%(2004年〜2009年)
(AMR Research社 2005年のデータ、日本オラクルのプレゼン資料より)
日本オラクル 製品戦略統括本部 アプリケーションビジネス推進本部 シニアディレクター 岡田行秀氏
日本オラクル 製品戦略統括本部 アプリケーションビジネス推進本部 シニアディレクター 岡田行秀氏

 Agile PLMの特徴について、同社製品戦略統括本部、岡田行秀氏は「オープンなPLM製品であることが重要だ。他社のPLM製品の多くはCADベンダが提供しており、特定のCAD製品との連携を重視して開発されているため、ほかのCADデータとの連携がうまくいかないこともある。Agile PLMは特定のCADやERP製品に依存しないオープンな環境を提供できる」と語った。

 同社は業務支援ソリューションとしてEBS(Oracle E-Business Suite)、JD EdwardsなどのERPアプリケーションを持ち、すでに多くの顧客を獲得している。これらの既存顧客に対して、大手企業向けにはAgile PLMとEBS、中堅企業向けにはAgile PLMとJD Edwardsと連携してソリューションを提案していく方針だ。

 また、2008年2月には「Oracle Agile PLMセミナー」を開催し、パートナー向けの情報提供も積極的に進めていく計画だという。

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