ニュース
ロレアルの製品データ管理システムに、シーメンスのPLMソフトが採用:製造IT導入事例
ロレアルは製品ライフサイクル管理(PLM)ソフト「Teamcenter」を導入することで、パッケージング構成や製品開発に関するアイデアを技術部門間で共有し、仕様の標準化を進めていく。
米シーメンスPLMソフトウェアは2014年2月25日(現地時間)、同社の製品ライフサイクル管理(PLM)ソフト「Teamcenter」が化粧品メーカーの仏ロレアルによって製品データ管理システムとして採用されたと発表した。
ロレアルはTeamcenterをグローバルで導入。豊富なPLMポートフォリオ、ロレアルのプロセス/データモデル要件への適合、ユーザビリティに優れたインタフェース、シーメンスPLMソフトウェア社員の持つ知識が、採用の決め手になったとしている。
導入したTeamcenterを活用して、ロレアルはパッケージング構成や製品開発に関するアイデアを技術部門間で共有し、仕様の標準化を進めていくことで、設計・製造プロセスの最適化や、製品を市場に投入するまでの期間の短縮を図るとしている。さらにロレアルの持つノウハウを取り込みながら管理していくことで、将来のイノベーション創出につながる基盤を構築する考えだ。
世界同時開発を推進するには?:「グローバル設計・開発コーナー」
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
関連記事
- エアバスが最新鋭機の構造解析に、シーメンスPLMのCAE統合プラットフォームを活用
エアバスはシーメンスPLMソフトウェアの「LMS Samtech Caesam」をベースにした共通開発環境を構築。安全域の計算におけるエンジニアリングプロセスを管理・自動化できるようになり、設計サイクル全体にかかる時間・コストを大幅に削減したという。 - 日立、鉄道車両の英国生産に向けグローバルPLMを採用
日立製作所 交通システム社は、鉄道車両のグローバル開発の統合プラットフォームとして「PTC Windchill」をベースとするPLMソリューションを採用したことを発表した。同社は英国都市間高速鉄道計画の鉄道車両を受注し、英国で鉄道車両を生産することを明らかにしている。 - “はじめての生産管理システム”で事業多角化を狙う新日鉄住金化学
生産管理システムを導入せず「Excelのバケツリレー」を続けていた新日鉄住金化学。なぜそこから脱皮しなければいけなかったのか。そこには2020年の「企業としてあるべき姿」があった。 - ダッソー、バイオ・化学分野向けの研究開発支援ソフトメーカーを買収
ダッソー・システムズは、研究開発のライフサイクル管理などのソフトウェア開発を手掛ける米アクセルリスを買収する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.