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目指すは「らくらくホン」、技術だけでなくビジネスモデルで革新目指す富士通研製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

富士通研究所は新たな研究開発戦略を発表。「Fujitsu Technology and Service Vision 2014」に基づき、研究開発の方向性を再編するとともに、従来以上にビジネスモデルへの貢献を強めていく方針を示した。

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研究所がイノベーションを発信する時代

 同研究所では、これらの4つの領域において先行研究を進め、富士通のバリューチェーン拡大に貢献していく。例えば、先行研究の成果が出たのが、ヒット製品となった「らくらくホン」シリーズだ。「らくらくホン」シリーズは、同研究所での音声技術や視認技術などを基軸とした製品モデルを発信したことにより事業化につながった。

 富士通研究所 取締役でユビキタスプラットフォーム研究所所長の吉澤英樹氏は「もはや研究所だからといって、所内だけで研究を粛々と進めていく時代ではない。イノベーションが求められる時代だが、現在のビジネスを担う事業部だけでは新たな革新を生み出すのは難しい。研究所が時代を予測し、新たな技術を積極的に事業サイドに提案していくことで、新たな価値、ビジネスモデルを生み出す可能性は高まる」と語っている。

 同研究所が2015年3月期(2014年度)に取り組む研究開発ロードマップは以下の通りだ。各技術項目の中央付近が実現時期だとしている。モノづくり関連では「ハードソフト一体開発」や「シミュレーションベース設計技術のサービス化」「自律判断型の生産システム技術」などの技術を2020年頃に実現するという。

研究開発ロードマップ1研究開発ロードマップ2 富士通研究所の研究開発ロードマップ 2014年度版。それぞれの技術項目の中心位置の時期が実現が予測される時期だ(クリックで拡大)

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