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保守切れハードをクラウド化――富士通がオフコン資産のクラウド化サービス開始製造ITニュース

富士通は、オフコンのハードウェアリソースをクラウド化しIaaS型サービスとして「FUJITSU Cloud オフコンサービス」の提供を開始する。製造業でもオフコンの保守負担や保守切れなどでITシステムの入れ替えを検討する場面が多いが、新サービスによりオフコン資産を継続的に使用することを選択可能になる。

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 富士通は2014年3月15日、オフコンのハードウェアリソースをクラウド化しIaaS型サービスとして提供する「FUJITSU Cloud オフコンサービス」を発表した。2014年4月14日より提供開始する。クラウド環境でのオフコン用OSの稼働環境と、オンプレミス環境からクラウド環境への移行支援システムを合わせて提供する。製造業でもオフコンの保守負担や保守切れなどでITシステムの入れ替えを検討する場面が多いが、新サービスによりオフコン資産を継続的に使用することを選択可能になる(関連記事:新工場のシステムを3カ月で稼働! 理想科学の“理想”の生産管理システムとは?)。

 富士通のオフコン「FUJITSU Server PRIMERGY 6000」は、多くの企業で導入されてきた実績があるが、情報システム部門の運用負荷軽減や、事業継続性強化を目的に、クラウド化への需要は高まっており、オフコン環境のクラウド化や確実な維持・継承は多くの企業にとっての課題となっている。

 富士通が新たに提供する新サービス「FUJITSU Cloud オフコンサービス」は、同社のデータセンター内に用意した本サービス専有のリソースプール内に、顧客ごとの仮想サーバを割り当て、ネットワーク経由で利用するIaaS型のサービス。プラットフォームの保守・運用を富士通が実施することで、顧客企業の運用負荷軽減に貢献する。また富士通のオフコン用OS「FUJITSU Software ASP」や関連ソフト、アプリケーションなども従来環境と同様に動作する環境を提供可能であり、確実な資産の維持と継承が可能だ。

 例えば、海外の工場など複数の拠点でシステム導入を行っていた場合などの、保守・運用費用軽減に効果を発揮することが見込まれている。また、ハードウェアの保守期間終了時にオフコン環境をクラウドへと一次退避することにも利用できる。

 新サービスは以下の4つのサービス製品で構成され、利用内容を柔軟に組み合わせることが可能だ。

  • オフコンインフラ基本サービス」:「PRIMERGY 6000」のラインアップに合わせ、システム規模に応じてCPUやメモリ、ディスクなどのハードウェアリソースを提供するもの。富士通データセンター内に、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのサービス基盤の構築。24時間365日のサポート体制を用意する。価格は月額3万5000円〜。
  • オフコンインフラ拡張サービス(オプション)」:「オフコンインフラ基本サービス」のオプションサービス。メモリ容量やディスク容量、LANポート数、LAN帯域などのハードウェアリソースを増減させることが可能。業務量、データ量の増減に合わせて柔軟に利用するリソースを変更できるため、投資の最適化が可能となる。価格は、ディスク増設が月額1万円〜、メモリ増設が月額2万5000円〜、基本LAN帯域各長が月額1万円〜。LANポート増設が月額5000円〜、回線収容装置接続が月額2000円〜。
  • オフコン資産移行支援サービス」:オンプレミス環境からの環境定義情報の移行をはじめ、移行後の環境でのOS「ASP」、および関連ソフトウェアのインストール、バージョンアップ対応、さらに業務データの移行を実施する。価格は一括180万円〜。
  • オフコンプラットフォーム運用支援サービス」:クラウド環境移行後のプラットフォーム運用を支援するサービス。日常の運用作業を富士通が代行する。月額12万円〜。

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