富士通テン、基幹システムの稼働監視を一元管理――富士通とオラクルの製品連携で:製造IT導入事例
複数ベンダーの製品で構成される基幹システムの稼働監視を「FUJITSU Software Systemwalker」上で一元管理できる環境を構築。発生した障害を自動的に検知し、アラートの重要度やエラーメッセージの内容などを管理画面上で確認できるようにした。
日本オラクルは2014年3月17日、富士通テンがオラクルのIT統合管理ソリューション「Oracle Enterprise Manager」と富士通の統合運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Systemwalker」を導入し、両製品を連携させることで基幹システム全体を一元管理できるようにしたと発表した。
富士通テンは、カーオーディオやカーナビゲーションなどの車載用インフォテインメント機器の製造・販売事業を展開。海外で生産・販売拠点を増やしていることから、連結経営強化とグローバルITガバナンス強化が課題になっていた。そこで業務プロセスを標準化する全社共通ERP基盤として「Oracle E-Business Suite」を国内外の拠点に順次導入。各拠点のERPデータを集約するデータウェアハウス基盤を「Oracle Exadata」で構築し、事業状況をリアルタイムに把握、迅速に意思決定できるように基幹システムを整備してきた。
そして同社はこのほど、基幹システムの一元的・効率的な運用・管理を図り、「Oracle Enterprise Manager」と「FUJITSU Software Systemwalker」を導入。各拠点からのデータ集約時のバッチ処理の管理や、ERP/データウェアハウス全体の統合運用管理環境には「FUJITSU Software Systemwalker」製品群を、オラクル製品の監視・管理レベルをより詳細なものにするために「Oracle Enterprise Manager」を利用するようにした。
さらに両製品の連携機能を使うことで、複数ベンダーの製品で構成される基幹システムの稼働監視を「FUJITSU Software Systemwalker」上で一元管理できる環境を構築。データベースやERPなどで発生した障害を自動的に検知し、アラートの重要度やエラーメッセージの内容などを「FUJITSU Software Systemwalker」の管理画面上で確認できるようにしたとしている。
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