ニュース
調理機器メーカーのVitamix、PTCの設計ツールとPLMを導入:製造IT導入事例
米VitamixがPTCのツールを導入。工業デザインと設計プロセスの効率化を図る。PTCのツールによって、市場への製品投入期間を30%短縮できると見込んでいる。
米PTCは2013年12月3日(現地時間)、調理機器メーカーの米VitamixがPTCの設計ツール「PTC Creo」と製品ライフサイクル管理(PLM)ソフト「PTC Windchill」を導入したと発表した。
Vitamixはブレンダーやミキサーなどの調理機器を製造・販売を行っている。主な販売先は、一般消費者やレストランなどだ。
Vitamixでは今回、PTCのツールを導入することで、工業デザインと設計プロセスの効率化を図る狙い。「PTC Creo」を利用することで設計期間の25%短縮を実現する他、「PTC Windchill」によって世界各地の設計チーム内で製品情報を安全に共有できるようにする方針だ。
Vitamixでは、両ツールの導入により製品開発のプラットフォームを整備することで、市場への製品投入期間を30%短縮できると見込んでいる。
世界同時開発を推進するには?:「グローバル設計・開発コーナー」
世界市場を見据えたモノづくりを推進するには、エンジニアリングチェーン改革が必須。世界同時開発を実現するモノづくり方法論の解説記事を「グローバル設計・開発」コーナーに集約しています。併せてご参照ください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日立、鉄道車両の英国生産に向けグローバルPLMを採用
日立製作所 交通システム社は、鉄道車両のグローバル開発の統合プラットフォームとして「PTC Windchill」をベースとするPLMソリューションを採用したことを発表した。同社は英国都市間高速鉄道計画の鉄道車両を受注し、英国で鉄道車両を生産することを明らかにしている。 - サーモスのケータイマグ開発での「3Dプリンタの使い方」
おしゃれなケータイマグでおなじみのサーモスは、7年前から3Dプリンタを活用してきた。試作を外注から内製に変えたことでコストや時間は大幅削減。そんな活用の利点だけではなく、実際に使う際のポイントや課題も明かした。 - 現場の発想を即決実行! 三菱電機ホーム機器が高級白物家電で連勝する秘密
総合電機メーカーとして存在感を築く三菱電機。重電分野などが強いが、意外にも高級白物家電では“尖った”製品でヒットを連発している。そのモノづくりの現場は“人”を中心とし、自発的な発信が飛び交う自由闊達(かったつ)なものだった。小寺信良が報告する。 - 新興国で売れる白物家電は?
洗濯機や冷蔵庫など白物家電と、小型家電を合わせた33品目の生産・販売予測を富士経済が発表した。要となる地域は中国、インド、東南アジアだ。販売数の成長が著しいのは血圧計である。