TIS、中国・ASEANで活動の製造業向けにクラウドERP導入の支援サービスを開始:製造ITニュース
MicrosoftのERPパッケージ「Dynamics AX 2012」をクラウド型で提供。TISのノウハウを生かした標準業務テンプレートを利用し、最短3カ月で導入できるとしている。
TISは2014年1月9日、中国・ASEANで事業展開する日本の製造業企業向けに、MicrosoftのERPパッケージ「Dynamics AX 2012」をクラウド型で提供する「Microsoft DynamicsAX2012 グローバル導入サービス」を同年2月から開始すると発表した。
DynamicsAXは、製造業のサプライチェーン構築に役立つ諸機能を標準装備するERPパッケージ。「Microsoft DynamicsAX2012 グローバル導入サービス」は以下の特徴を備えている。
- TISがアジア各国で製造業向けにERPを導入してきたノウハウを生かし、標準業務テンプレートを用意
- ERP導入の各工程で必要になるドキュメントやツールの提供といった導入支援、および保守サポートの提供
- TISのクラウドサービス上にDynamics AX 2012を構築してクラウド型で提供
低コスト・短期間でのERP導入が可能になり、業務担当者のERP導入負荷を減らせ、柔軟性・可用性に優れたサービス基盤を提供できるとしている。
Dynamics AX 2012向けのテンプレートについては、TISのノウハウを反映させた標準業務テンプレートを用意するだけでなく、各国の言語、法令・税制要件への対応も順次追加対応していく予定。
導入支援の面では、ERP導入の各工程で必要な業務をリストアップし、各工程で役に立つドキュメント、マスター・パラメータ設定値、設定支援ツールなどを提供。中国・ASEANにあるTISの各拠点および現地アライアンスパートナーと連携し、保守サポートに当たるとしている。
またクラウド環境は、日本・中国・インドネシアで展開するTISの企業向けIaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」シリーズを利用する。初期費用は1拠点当たり750万円(税別)から。最短3カ月で導入できるとしている。2015年度までに30件の導入を目指す。
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