「異常、現場からお伝えしました」――生産現場見える化はどこまで行くのか:製造ITニュース(2/2 ページ)
「ものづくりNext↑2013」では、富士通やパナソニックシステムネットワークス社などが、“生産現場の見える化”について、ソリューションを提案した。
仮想化によるデジタルモノづくりを推進
富士通は、モノづくり関連のソリューションを一堂に集めて出展。富士通では製造業向けソリューションの提案を強化しており、2013年10月23日には製造業向け支援サービスの再編を発表したばかりだ(関連記事:富士通、製造業支援を強化――3Dプリンタ試作やビッグデータ分析、製造受託も)。「ものづくりNext↑2013」でも設計、生産、保守に至るまで総合的にサポートする「ものづくりソリューション」として各種サービスを出展した。
生産管理機能が強いERPパッケージとして定評のある「glovia G2」では、ASEAN地域での導入体制を確保したことから、これらの地域に進出する企業などへの提案を強化。また2014年には新バージョンのリリースを予定しており、カンバン方式など日本式モノづくりにより深く対応していくことなどを告知した。
富士通 産業・流通システム事業本部 製造業ソリューション統括部の朱多慧氏は「glovia G2はASEAN向けなどがここ最近では好調。必要最小限な機能に絞った『イージースターターキット』なども評価を得ている」と話している。
一方、クラウド型の製造業向けERPの「glovia OM」についても順調な導入が進んでいるという。「『Force.com』(ビジネスアプリケーション向けクラウド・プラットフォーム)を基盤にしていることから、販売管理などから入るケースが多いが、徐々に広がりを見せている。新たな拠点立ち上げなどでの活用が評価を受けている」(ブース担当者)。
その他、富士通のPC生産を担う島根富士通で社内実践を行い、効果を得ている「VPS(Virtual Product Simulator)」や「GP4」などの各種シミュレーションツールや、生産現場見える化を推進する「glovia smart 製造 MES」などのソリューションをアピール。IT活用によるモノづくりの見える化推進を訴えた(関連記事:富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」)。
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