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健康食品受託製造市場は拡大――2014年3月期は前年度比102.2%の1392億円に製造マネジメントニュース

矢野経済研究所によると、健康食品受託製造市場の規模は、通信販売業者や医薬品などの新規市場参入企業が増えたことにより、2014年3月期は2.2%増の1392億円になる見込みだという。

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 矢野経済研究所は2013年9月30日、健康食品受託製造市場に関する調査結果を発表した。それによると、2013年3月期の市場規模は、健康食品市場が堅調である他、通信販売事業者や医薬品事業者など新規参入が相次いだことにより、前期比2.2%増の1392億円(事業者売上高ベース)になることを予測する。その一方で、参入事業者が増えたことによる競争激化が起こり、健康食品市場における企業の収益性は悪化傾向にあるとし、今後は受託製造事業の成長にも影響を与えると予測している。



 健康食品受託製造市場は、健康食品市場が順調な成長を遂げていることから、順調に成長を続けている。健康食品関連企業はファブレス(工場を持たない)企業が多く、健康食品市場が成長が伸びれば、成長するという構造になっている。

 2012年3月期頃から、大手の医薬品メーカーや食品メーカーなどが健康食品市場に新規参入を果たしたことから、2013年3月期の健康食品受託製造市場は前期比2.2%増の1362億円。今期も同等の成長を続け、2.2%増の1392億円になると矢野経済研究所では予測している。

健康食品受託製造市場規模推移と予測
健康食品受託製造市場規模推移と予測(クリックで拡大)

 受託製造の内容を見てみると、最近は参入企業が増加し競争が激しくなる中、製品の企画・設計から製造までワンストップで委託できる利便性により、総合受託企業が業績を伸ばしている。これらの受託製造企業は、独自製剤技術の開発、加工技術の高度化(ナノ化、精製脱臭、マスキング、コーティング、脂溶成分の可溶化など)、品質管理体制の強化、などの対応も進めており、これらの競争力が重要性を増している。

 一方、剤形(製品形状)別の需要動向をみると、顆粒・粉末、ドリンクの好調が目立ち、ソフトカプセルは横ばい、ハードカプセルは微減という状況だ。最近は、青汁、グルコサミン、酵素、コラーゲン、プラセンタ、ブルーベリー、乳酸菌、にんにくなどの素材が好調だという。

 また、スティックゼリーやバータイプなど、一般食品に近い形状の需要が増加傾向にあり、これを受けて受託製造企業では、ゼリーや液体充填が可能なスティック包装設備、三方シール包装設備などの設備拡充が進んでいるという。

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