将来のモノづくりを担う人材を力強く支えよう:車を愛すコンサルタントの学生フォーミュラレポ2012(3)(3/3 ページ)
第10回 全日本学生フォーミュラ大会出場チームへのインタビューシリーズ、いよいよ最終回。今回登場する2校はどこでしょう?
将来の日本のモノづくりを担う人材を支える
全3回の連載でお送りした「第10回全日本学生フォーミュラ大会」のレポートもこれで最終回となります。のんびり屋の私とは違って、学生フォーミュラチームの面々は、既に2013年第11回大会に向けて新体制を組み、設計も終えている段階です。
さて、この大会のプレゼンテーション準備のお手伝いをさせていただいた静岡理工科大学「SIST FORMULA PROJECT」から1月末に1通の封書が届きました。第10回大会の報告書と第11回大会の企画書です。企画書の中身はここで公開できませんが、しっかりしたコンセプトとスケジュールが掲載されていました。
そしていよいよ、2007年から試行してきたEVクラスが第11回大会から正式種目となります。第10回のプレ大会には7校が参戦しましたが、実際に走行できたのは大同大学と静岡理工科大学のみ、そしてエンデュランスコースを走ったのは大同大学のみという状況ですが、正式種目となったからには力の入れ方も変わってくるでしょう。
しかし、ただでさえ大変なこの活動、メンバー確保、予算確保などの多くの難関が待ち構えています。そして第9回のレポートでも指摘したように、モーター、バッテリー、コントローラーのパワーユニット・デバイスを国内メーカーがなかなか提供してくれない現状もあります……。
時代は間違いなくEVに向かいます。自動車関連企業はもちろんのこと、多くの国内企業がこの素晴らしき大会を支援して、将来の日本のモノづくりを担う若い世代を「ALL JAPAN」として強力に後押ししようではありませんか!
筆者紹介
関伸一(せき・しんいち) 関ものづくり研究所 代表
専門である機械工学および統計学を基盤として、品質向上を切り口に現場の改善を中心とした業務に携わる。ローランド ディー. ジー. では、改善業務の集大成として考案した「デジタル屋台生産システム」で、大型インクジェットプリンタなどの大規模アセンブリを完全一人完結組み立てを行い、品質/生産性/作業者のモチベーション向上を実現した。ISO9001/14001マネジメントシステムにも精通し、実務改善に寄与するマネジメントシステムの構築に精力的に取り組み、その延長線上として労働安全衛生を含むリスクマネジメントシステムの構築も成し遂げている。
現在、関ものづくり研究所 代表として現場改善のコンサルティングに従事する傍ら、各地の中小企業向けセミナー講師としても活躍。静岡大学、静岡理工科大学、早稲田大学大学院、豊橋技術科学大学で講師として教鞭をにぎる。
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