マイクロソフトがUIの進化を語る、NUIの発展を牽引するKinectとMSRの研究事例:ユーザーインタフェース最新動向(3/3 ページ)
マイクロソフトのモーションセンサーデバイス「Kinect for Windows センサー」が発売されてから間もなく1年がたとうとしている。発売当初から、次世代のユーザーインタフェース「NUI」を手軽に実現できるデバイスとして注目を集め、既に多くの開発プロジェクトが始動している。本稿では、日本マイクロソフトが披露したKinect for Windows センサーを活用した事例およびMicrosoft Researchによる最新の研究成果を紹介する。
進化するKinect for Windows SDK、最新版は近日リリース予定
KinectセンサーもこうしたMSRによる最先端の研究活動の成果物である。そして、NUIアプリケーションの開発に欠かせないKinect for Windows SDKにも新しい機能が随時追加されている。
Kinect for Windows センサーと同時にリリースされたVer 1.0では、骨格追跡、カラー/深度情報の取得、音声認識、近接モードといった基本機能が提供された(関連記事5)。2012年5月22日にリリースされたVer 1.5では、顔認識や座った姿勢のサポート、日本語を含む11カ国(5言語)の音声認識といった機能拡張がなされ、10月8日にリリースされたVer 1.6では、Windows 8、Visual Studio 2012、.NET Framework 4.5、仮想マシンのサポート、ドイツ語の音声認識に加えて、拡張深度、カメラの詳細設定、赤外線制御、加速度情報の取得などが可能になった。
そして、気になる次のバージョンアップでは、「Kinect Fusion」と呼ばれる新機能が追加される。Kinect for Windows センサーにより、周辺環境をリアルタイムに3Dモデル化できる機能で、物理シミュレーションを適用したり、拡張現実(AR)に応用したりといった活用が可能になるという。
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