Android技術者スキルを総点検! ――【全13問】ACE合格への道:Android技術者認定試験「ACE」ドリル(14)(2/2 ページ)
Androidアプリケーション開発の“ベーシックなスキル”を習得し、ACE(OESF Authorized Certification Engineer for Android)合格を目指す本連載。最終回では、これまでお届けした演習の総復習を行う。全13問、あなたは何問解けるかな?
それでは、解答と筆者からのコメントを発表します。
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解答
演習1:答え(a)Linuxカーネル 2.6、(b)ライブラリ、(c)Androidランタイム、(d)Androidフレームワーク、(e)アプリケーション
図1のアーキテクチャ図は、Androidアプリケーション開発者であれば、必ず知っておきたい内容です。この機会にしっかりと覚えてしまいましょう!
なお、Android 4.0からはLinuxカーネルのバージョンが「3.0」になりました。ACEでは、まだ4.0以上に対応していませんので、現状では「Linuxカーネル 2.6」と覚えておけばよいでしょう。
演習2:答え(3)
オプションメニューにおける「onCreateOptionsMenu」と「onOptionsItemSelected」の使い方をマスターしておきましょう。「onTouch」は、Viewで用いるメソッドですね。
演習3:答え(3)
「LinearLayout」は一番使うものですので、必ず理解しておきましょう。他にも代表的なViewとViewGroup(Layout)は、しっかりと押さえておいてください。
演習4:答え(1)
ノーティフィケーションで設定できるものとして、サウンド、バイブレーション、通知アイコン、通知テキスト、PendingIntent(タッチしたときにIntentを発行)あたりは、スラスラと言えるようにしておきましょう。
演習5:答え(3)
プラットフォームのバージョンとAPIレベルの関係は、覚えてしまえば確実に点数を稼げる内容です(表1)。
プラットフォームのバージョン | APIレベル |
---|---|
Android 4.1 | 16 |
Android 4.0.3 | 15 |
Android 4.0、4.0.1、4.0.2 | 14 |
Android 3.2 | 13 |
Android 3.1 | 12 |
Android 3.0 | 11 |
Android 2.3.3、2.3.4 | 10 |
Android 2.3、2.3.1、2.3.2 | 9 |
Android 2.2 | 8 |
Android 2.1 | 7 |
Android 2.0.1 | 6 |
Android 2.0 | 5 |
Android 1.6 | 4 |
Android 1.5 | 3 |
Android 1.1 | 2 |
Android 1.0 | 1 |
表1 プラットフォームのバージョンとAPIレベルの対応関係 |
演習6:答え(3)
「BroadcastReceiver」の特徴は、ブロードキャストされたIntentを受信することです。また、受信した際にActivityやServiceを起動できます。これは基本中の基本ですので、きちんと理解しておくべきです。
演習7:答え[ A ]SQLiteDatabase、[ B ]SQLiteOpenHelper
穴埋め部分の一文は、見なくても言えるくらいにしておきましょう。
演習8:答え(4)
setEnableは存在しません。この分野は知識偏重の割に出題頻度が低いので、学習は後回しでも大丈夫です。
演習9:答え(2)
センサーを利用する際に用いるクラスは、「android.hardware.SensorManager」クラスとなります。
演習10:答え(3)
H.265はサポートされていません。この分野も知識や実際の開発経験がないと難しいので、ACE対策としては“後回し”がよいでしょう。
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演習11:答え(1)
「versionName」と「versionCode」の違いをしっかりと理解しておきましょう。versionNameはユーザーから見えるバージョン情報になり“文字列”のみ、versionCodeは内部的に保持する値で“整数”のみとなります。versionCodeは、アプリケーションのアップデート時に、より大きな整数に変更する必要があります。
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演習12:答え(3)
「ADT(Android Development Tools)」はEclipseのプラグインであり、Eclipse上でAndroidアプリケーションを開発するための機能を提供します。ADTには以下の機能があります。
- Androidプロジェクトの作成
- アプリケーションの実行(デバッグも可)
- AVDの管理
- リソースファイルの作成、編集支援
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演習13:答え(2)
「DDMS(Dalvik Debug Monitor Service)」とはその名の通り、デバッグを行う上での“モニター”ツールとなります。この前提を踏まえ、各機能を理解するようにしていけば、DDMSの問題は解けるはずです。
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まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか? 以上で約1年にわたりお届けしてきた本連載も終了となります。
連載第1回の中で、「Android技術者が足りない」と書きました。現在の状況はどうでしょうか。筆者は、さらに足りなくなっているように感じています。そして、ACEのような資格を持つ技術者の価値というのは、今後ますます高まっていくものと思います。
ACEベーシックは、決して合格率が高い資格ではありませんが、しっかりと対策すれば、一発合格も夢ではありません。本連載の内容を押さえた上で、さらに、実際の開発や対策問題集でスキル・ナレッジをビルドアップしていきましょう!
長期間お付き合い頂き誠にありがとうございました。本連載が皆さんのチャレンジの一助になれば幸いです。そして、皆さんの合格を心より願っております。(連載完)
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