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トヨタと提携拡大するBMW、FRハイブリッド技術と水素エンジン車はどうなる?THS搭載「MINI」はイケるかも(2/2 ページ)

トヨタ自動車とBMWが技術提携を拡大するとの報道が相次いでいる。この提携拡大が実現した場合、両社がこれまで開発してきた技術にどのような影響が出るのだろうか。

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水素エンジン車は開発中止か

 排気ガスを出さずに、1回の燃料注入で500km以上の長距離を走行できる車両を目指して開発されていたのが、ともに水素を燃料とする燃料電池車と水素エンジン車である。

 BMWは、水素を直接燃焼させて動力を得る水素エンジン車の開発に注力してきた。このため、同じ水素を燃料とするとものの、燃料電池によって水素を電気エネルギーに変換してモーターで走行する燃料電池車は開発していなかった。

 これに対してトヨタ自動車は、日産自動車やホンダ、General Motorsなどと並び、燃料電池車開発で世界をけん引し続けてきた。2015年に市場投入する計画も発表している。

 BMWが、トヨタ自動車から燃料電池車技術の供与を受けるということは、水素エンジン車の開発を続行しないという意思表明にも受け取れる。水素エンジン車は、燃料電池で使用する白金などのレアメタルが不要ではあるものの、水素をエンジンで燃焼させる際に極めて微量ながらススなどを排出するという問題があった。

「レクサスLFA」のCFRP技術はお蔵入り?

 BMWがトヨタ自動車に供与するのは、CFRPなどを使った車両軽量化技術だと言われている。BMWは、2013年後半の市場投入を予定している電気自動車「BMW i3」の車体に、CFRPを全面採用する計画を発表している。2011年9月には、米国ワシントン州内に、BMW i3などに用いる炭素繊維の生産工場を開設した。

 トヨタ自動車も、CFRPを使った車両軽量化の技術に注力している。例えば、2007年の「第40回東京モーターショー」では、プリウスと同じサイズの車体をCFRPで製造することにより、車両重量をプリウスの約3分の1となる420kgまで低減したコンセプトカー「1/X」を展示している。2010年12月から限定生産しているプレミアムスポーツカー「レクサスLFA」は、トヨタテクノクラフトと共同開発したCFRP技術により大幅な軽量化を実現したことが特徴の1つとなっていた。

 今回の提携拡大により、トヨタ自動車が、自社で開発してきたCFRP技術に替えて、BMWのCFRP技術を導入するのか、それとも両社の技術を融合させた新たなCFRP技術の開発を模索するのか、注目されるところだ。

BMWが開発中の電気自動車「BMW i3」トヨタ自動車のコンセプトカー「1/X」 左の写真は、BMWが開発中の電気自動車「BMW i3」。右の写真は、「第40回東京モーターショー」に出展された、トヨタ自動車のCFRPを用いた軽量化技術のコンセプトカー「1/X」である。
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