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品質管理に活用される主な統計的手法「特性要因図」実践! IE:現場視点の品質管理(10)(1/6 ページ)

魚の骨は多ければ多いほどいい? 特性要因図の作り方から検証方法までを解説。使い倒して技能アップを目指そう!

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特性要因図とは

 特性要因図とは、製品(製造)品質に影響を与える要因とは何かをつかんで、この要因を常に安定した状態に保つことを目的に作成します。ある問題に対する原因を洗い出すために、問題(特性)と、その発生原因(要因)と考えられることを矢印で結んで関連性を図示したものをいいます。図の形が「魚の骨」の形に似ていることから、「フィシュボーンチャート(Fishbone Chart)」「魚の骨図」と呼ばれることもあります。

⇒前回(第9回)はこちら
⇒連載「実践! IE:現場視点の品質管理」バックナンバー



 特性要因図は、工程能力の向上を目的として検討を行う場合に有効な手法です。

 生産工程の要因の洗い出しでは、5M(人:Man、機械:Machine、材料:Material、方法:Method、測定器・測定方法:Measurement)に対して、それぞれブレーン・ストーミング(BS:Brain Storming)法*による要因摘出がよく用いられます。BS法では、摘出に漏れが少なく、多くの要因を挙げられます。

 特性要因図の用途としては、漠然とした問題意識の明確化、想定原因の整理、真の原因の追求、小集団活動テーマの解決などに多用されます。

*ブレーン・ストーミング(BS:Brain Storming)法 アレックス・F・オズボーン(Alex F.Osborn)によって考案された集団発想法の会議方式の1つ。

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