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日産はEVの呼び寄せ、スズキはエンジン搭載のEV電気自動車 東京モーターショー2011(2/2 ページ)

東京モーターショー2011の出展情報が明らかになった。スズキはレンジエクステンダータイプのEVの他、環境対応の二輪車を出展する。日産自動車は用途の異なるEV3車種をそろえた。

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日産自動車はEVを3種類用意

 日産自動車は、東京モーターショー2011でEVのコンセプト車を3種類見せる。「PIVO 3(ピボ3)」「ESFLOW(エスフロー)」「TOWNPOD(タウンポッド)」である*1)。それぞれEVとしての用途が異なる。

*1)この他、ガソリン車である商用バン「NV350キャラバン」を展示する。

 ピボ3では先進的な小型EVを狙う。過去に同社が見せたEVの発展形だ(図4)。東京モーターショー2005では「ピボ」を、同2007では「ピボ2」を展示している。


図4 日産自動車のピボ3 ピボ3は運転席が中央にあるレイアウトを採った3人乗りEV。全長は3m未満。出典:日産自動車

 特長は、EVとしての新しい試みである「オートメーテッド・バレーパーキング(AVP)」機能だ。ドライバーが降車後、駐車スペースまで無人自動走行し、その後、自動充電に入る。利用時にはスマートフォンを使ってAVPエリアの出口まで呼び出すことが可能だ(図5、関連記事:AndroidケータイでEVを操作、日産自動車がアプリを無償公開)。


図5 スマートフォンからの走行指示が可能 公道を自由に走行することは想定していないものの、駐車スペース出口までの誘導などが可能だ。出典:日産自動車

 ピボ3は、ピボ2と同様、4つの車輪の内部にそれぞれモーターを組み込んだインホイールモーター方式を採る。車輪の間隔は前輪よりも後輪が狭くなっている。モーターや車輪の配置を工夫したことで、回転時の内輪差や外輪差をなくし、道路幅4mの場所でもUターンが可能。

スポーツカーと商用車も用意

 エスフローは、2011年3月に開催された「81st International Motor Show, Palexpo-Geneva」(ジュネーブモーターショー)で公開したスポーツカータイプのEV(図6)。後輪駆動の2シーターカーだ。

 車体中央部に高機能なモーターを2基搭載し、後輪を左右独立制御する。加速性能がよく、時速100kmに達するまで5秒以下しか要しないという。


図6 日産自動車のエスフロー エスフローの車重は1000kg未満であり、1充電当たり240km以上走行できる。出典:日産自動車

 タウンポッドは2010年9月に開催された2010 Paris Motor Show(パリモーターショー)で公開されたEV(図7)。乗用車と商用車を兼ねるために、荷物の積み降ろしがしやすいドアデザインを採ったという。


図7 日産自動車のタウンポッド 表情が面白い(右上)。ドアデザインを工夫し、さまざまな荷物を自由に積み降ろしできるようにしたという(左)。出典:日産自動車

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