AndroidケータイでEVを操作、日産自動車がアプリを無償公開:電気自動車
EV「リーフ」のバッテリー残量や充電時間を確認できる。状態を確認できる他、乗る前エアコンや予約充電などリーフに対する指令をAndroidケータイから送ることができ、利便性が高まる。
日産自動車は2011年10月17日、EV「リーフ」をリモート操作できるAndroid版アプリケーションソフトウェア「日産リーフ」を開発し、無料配信を開始した(図1)。2011年1月に発表したiPhone版アプリケーションに次ぐ、第2弾の取り組みである。
リーフは、EV用専用情報通信システム「EV-IT」を採用している*1)。乗車中にナビゲーション画面を操作することで、各種のドライビングサポート機能を利用できる。乗車前や乗車後には、オーナー向けWebサイトから走行履歴の確認や二次電池(バッテリー)の状態管理、充電やエアコンのリモート操作が可能だ。このようなWebサイトのサービスは今後も継続する。
*1)EV-ITは現時点ではリーフ専用のシステムである。
図1 「日産リーフ」のホーム画面 中央部に二次電池(バッテリー)の残量がグラフ表示されている。バッテリー残量に応じて、エアコンを使ったときと使わなかったときの航続可能距離を表示できる他、普通充電(100V、200V)や急速充電を使ったときの充電完了時間も確認できる。出典:日産自動車
充電やエアコン操作が手軽に
「日産リーフ」をAndroidケータイにインストールすると、以下のようなリモート操作が可能になる。「今すぐ充電」「乗る前エアコン」「お問い合わせ」である(図2)。
今すぐ充電は、充電用ケーブルが接続されたリーフに対して、リモート操作で充電を開始する機能。充電開始時と終了時に登録したメールアドレスにメールを送信する。
乗る前エアコンは、乗車前にリモート操作でエアコンを設定する機能。その場で入り切りできるほか、出発時刻に合わせたタイマー予約(オン/オフ)が可能。
エアコンは電力使用量が多い。コネクタで系統電力に接続されている乗車前に、エアコンを始動できる点が、ユーザーに対する利便性を高めているという。
お問い合わせは、日産EVカスタマーセンターにワンタッチで電話する機能。24時間受け付けており、通話料は無料だ。
関連記事
- 「燃料電池」「非接触充電」「住宅への給電」、日産自動車が先進技術を公開
先進技術説明会の公開内容 - 「うるさい」と思われつつ、使ってもらえるサービスにヒントあり
トヨタ自動車のSNS連携がもたらす意味とは - パリがEV先進都市に変身、3000台のシェアリングに取り組む
大規模EVシェアリングを実現するには
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.