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導入数が増え続けるミスミの「間接材自販機」 導入事例から解き明かす事業の強み:製造マネジメント インタビュー(3/3 ページ)

ミスミグループ本社は間接材トータルコストダウンサービスである「MISUMI floow(フロー)」を導入したスタンレー電気浜松工場における、運用効果を公開した。同サービスの概要や実際のスタンレー電気における導入効果の詳細や今後の展望などについて、同事業を推進するミスミ Factory-MROビジネス・ハブ 執行役員の大内郁浩氏らに話を聞いた。

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現場の異常検知や表彰者掲示のためのサイネージとして活用した事例も

 MISUMI floowはなぜ、導入数が大きく増えているのだろうか。間接業務が抱える課題について、大内氏は「間接業務の時間は基本的には測らない工場が多く、片手間で仕事をしていたりするため、その時間を正確に把握していることはなかなかないと思う。ゆえに、自動化や改善が進みづらい領域であると思っている」と語る。

 続けて、「顧客から声をいただくことが多いメンタルコストを削減できるという面については、実はサービス開始時はそこまで思いが至っていなかった。この効果を狙っていたわけではないが、実際に導入を進めることで、メンタルコスト解消に関する評価をいただくことが増えた」と語る。

 また、顧客の要望に耳を傾けることで、導入企業の現場に合ったMISUMI floowの面白い活用方法も生まれている。例えば、ミスミは自販機内に現在どれくらい在庫があるのかといった情報をクラウド上のダッシュボードで確認できる機能を提供している。画面に表示する情報は顧客に応じてカスタマイズして提供可能だ。

 大内氏は「ある事例では、ダッシュボードで特定の間接材の個数が短期間で減っており、実際に現場に状況を確認したら、経験の浅い作業者が新しいワークの試作に取り組んでおり、ドリルをたくさん折っていることが判明した。これを踏まえて、管理者が経験のある作業者をそこに配置させることができた」と語る。このように、現場の変化を間接材で捉えるという運用にも活用可能だ。


ダッシュボードの画面イメージ[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

 さらに、自販機のタッチパネルをサイネージ代わりに利用し、現場内の表彰結果をタッチパネルに表示して、自販機前に訪れた作業者の目にとまるようにするなど、顧客と相談をしながら、自販機の新たな活用が生まれているという。

MISUMI floowの今後の展望について

 ミスミは今後、間接材の在庫管理ニーズへの対応拡大を考えている。例えば、顧客からは量産工場の命題である安定稼働にもつながる「切削工具を管理したい」というニーズが高まっており、このような背景も含めて小さい製品を管理しやすいドロワータイプを追加している。

 これらのことを踏まえて、ミスミは間接材管理の非効率な状態をデジタルで把握し、時間価値サービスの拡大を検討している。大内氏は「工場の中でも、購買や調達に関わる人、倉庫/在庫管理に関わる人、量産工場では保全や設備メンテナンスに関わる人がそれぞれおり、これらの人たちに適合したサービスを顧客接点として設置することで、サービスの拡大を図る。これにより、購買実績データや入出庫データ、保全履歴データなどをわれわれが把握可能になる」と強調する。

 収集した現場のデータをベースとして、これらに基づくサービスを進化させていき、顧客に対してより利便性の高いDXソリューションの提供を進める方針だ。


MISUMI floowのサービス拡充の方向性[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

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