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導入数が増え続けるミスミの「間接材自販機」 導入事例から解き明かす事業の強み:製造マネジメント インタビュー(2/3 ページ)

ミスミグループ本社は間接材トータルコストダウンサービスである「MISUMI floow(フロー)」を導入したスタンレー電気浜松工場における、運用効果を公開した。同サービスの概要や実際のスタンレー電気における導入効果の詳細や今後の展望などについて、同事業を推進するミスミ Factory-MROビジネス・ハブ 執行役員の大内郁浩氏らに話を聞いた。

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MISUMI floow導入で手袋のコストを約20%低減

 スタンレー電気浜松工場は、JITの考え方で必要なモノを必要な分だけ取り出して間接材管理ができる部分が決め手となり、MISUMI floowの重量センサータイプの導入を決めた。具体的な効果としては、同製品から手袋を必要な分だけ取り出せるようになり、見積もりから納品までの一連の業務が不要になった。自販機を操作できる社員を複数配置することで、勤務状況に応じて業務を分担でき、欠品の不安もなくなったという。

 野々村氏は「各部署で手袋を発注していたので、必要だった伝票処理も月末に一括でできるようになり、業務の集約化に成功した。また、必要な手袋を取り出した分だけが請求の対象となるため、余剰な在庫が減って手袋の購入コストが年間で約20%減り、間接材のコストの低減にもつながったという声をいただいている」と強調する。


MISUMI floow導入後の効果[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

 また、MISUMI floowはスタンレー電気グループ内で横展開されており、手袋の管理をメインとして岡崎工場(愛知県岡崎市)でも2024年10月から同製品を導入しているという。「今後の要望としては、手袋だけではなくウエスやテープといった他の間接材にも活用していきたいという声や、他の拠点で何を使用しているのかなどの情報をグループ内で共有し、標準化や効率性向上につなげたいという声をいただいている」(野々村氏)

MISUMI floowの強みはどこにあるのか

 MISUMI floowは、2025年4月のサービスローンチから約1年半が経過している。現在では、関東/名古屋/関西/九州エリアを中心に350工場で650台のMISUMI floowが稼働している。自動車業界をはじめとし、食品や電気/電子、その他の業界も含めたさまざまな場所で同製品は活用されている。中国での導入数を含めるとその数は850工場/稼働台数2600台に及ぶ。

 MISUMI floowは特に自動車業界で近年大きな問題となっているコスト高や供給不安といった問題の解消に貢献できるという。コスト面での同製品の活用事例について、大内氏は「主にボールジョイントを製造しているソニック石川では、利用状況の可視化によって、現場のコスト意識を変化させ、商品購入コストを25%削減している。自動車業界は“乾いた雑巾を絞る”ぐらいにコストの突き詰めを行っている現場であるが、間接材においては管理が行き届いていない部分があり、このような顧客でも商品の使用量を前提としたコスト削減を図ることができる」と強調する。

 一方供給面では、実需データに基づいて自販機内に約1カ月分の在庫を搭載できるという強みを持っている。そして、ミスミは国内外で4000を超えるサプライヤー網を構築しており、同社の専任者が商品を探索可能だ。加えて、同社が保有する短納期で商品を届けることができるサプライチェーンで、商品を切らすことのないオペレーションを組んでいる。

「自動車用エンジンパイプ加工を手掛ける江崎工業からは、国際情勢で原油由来商品の欠品が目立った時期においても、自販機内に一定量の在庫は確保しているという部分から落ち着いて対応できたという声や、現場が止まらないことに対する安心感を得られたという声をいただいている」(大内氏)


供給面での強み[クリックで拡大] 出所:ミスミグループ本社

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