三重県四日市市で実践型「半導体人材育成施設」が開所 年間で最大480人を育成:製造マネジメントニュース
BREXA Technologyは、半導体人材育成施設「BREXA ACADEMY Semicon 四日市」を三重県四日市市に開所したと発表した。同施設では、稼働する半導体製造装置やクリーンルームを活用した実践型教育を実施し、四日市拠点単体で年間最大480人の半導体人材を育成する。
BREXA Technologyは2026年10月14日、半導体人材育成施設「BREXA ACADEMY Semicon 四日市」を三重県四日市市に開所したと発表した。同施設では、稼働する半導体製造装置やクリーンルームを活用した実践型教育を実施し、四日市拠点単体で年間最大480人、福岡/大牟田や長崎/諫早を含む国内関連施設全体で年間約1000人規模の半導体人材を育成する。
稼働可能な半導体製造装置を完備した実践型の環境に
BREXA ACADEMY Semicon 四日市は、BREXAグループが提供する、未経験者を即戦力のプロフェッショナルに育てる研修プログラム「BREXA ACADEMY」のうち、半導体分野に特化した「BREXA ACADEMY Semicon」の新たな研修施設だ。同施設では半導体製造装置(コーター/デベロッパ装置)や真空引き装置、ユニット実習室、締結/配管研修用設備、クリーンルーム、イエロールーム、エアシャワーなどをそろえている。未経験者向けの基礎教育から設備保全、装置メンテナンス、スタートアップ業務まで、実際の現場に近い環境で実践的な研修を実施可能だ。
同施設の特徴は、教育施設でありながら、稼働可能な半導体製造装置を活用した研修環境を備えていることだ。受講者は現場で求められる技術や安全管理、設備運用に関する知識を体系的に学ぶことができる。
研修は、半導体の基礎/製造工程から、工具を使った締結/配管作業、装置操作、真空引き、リークチェック、部品交換などの保全実習までの内容を一体化している。10日間のメンテナンス研修、20日間のフィールドエンジニア/保全研修に加え、半導体エンジニアの仕事を体験できるインターンシッププログラムも用意する。
四日市あすなろう鉄道の追分駅から徒歩約1分という立地も生かし、企業研修に加えて、地域の学生向けの見学/体験機会にも対応できる拠点として活用することで、周辺地域における次世代人材の育成にも貢献する。
半導体人材育成に必要な実践的な教育環境が不足
生成AI(人工知能)の普及やデータセンター投資の拡大、EV(電気自動車)市場の成長などを背景に、世界的に半導体需要が拡大する一方、日本国内では先端半導体分野を中心に人材の確保/育成が課題となっている。
特に、設備保全や製造オペレーション、製造装置の立ち上げなどを担う人材には、現場に即した実践的な教育が不可欠だ。しかし、半導体製造の現場では24時間稼働するラインも多く、安定稼働が最優先されるため、装置の停止や作業ミスにつながりかねない現場での研修には大きな制約がある。
加えて、安全管理や機密保持の観点から、未経験者が配属前に実機を用いて十分な訓練を受ける機会は限られている。半導体需要が急速に拡大するなか、現場に入る前に必要な知識や技能を身につけられる実践的な教育環境の不足が、半導体人材の育成を阻む大きな課題となっている。
このような背景を踏まえて、BREXA Technologyは国内有数の半導体産業集積地である三重県四日市市に、実践型研修施設であるBREXA ACADEMY Semicon 四日市を開設した。今後同社は自治体や産業支援機関、教育機関、地域企業との連携を通じて、地域で人材を育成し、地域の企業/産業へ送り出す人材循環モデルの構築を目指す。
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