ヤマハ発動機が主力シリンダーにリサイクルアルミ採用、水素設備も国内から実装:脱炭素(2/2 ページ)
ヤマハ発動機は、環境技術への取り組みに関する進捗状況を説明するとともに、新たにオールアルミ製「DiASil(ダイアジル)シリンダー」の原材料を、従来のバージン材からリサイクルアルミ合金へ順次切り替えることを発表した。
電力会社との連携でグリーン電力の効率的な創出と運用を推進
気候変動対策に関しては、Scope1、2領域での削減に向け、グリーンエネルギーの創出と運用を組み合わせた統合ソリューションの実現を目指す。基本的な考え方として、まずは化石燃料を使用している設備の電化を推進し、電化が難しいものについては水素燃料への代替を進める。最終的には社内で排出するCO2と水素を組み合わせてメタネーションを行い、エネルギーを循環できるようにする。
この実現に向けたグリーンエネルギーの創出と運用に関する取り組みの1つが、電力会社との提携だ。ヤマハ発動機と中部電力ミライズとの協業により、エネルギーマネジメントの共同実証など、自社拠点のカーボンニュートラル化を推進する。また、両社が中心を担う「遠州脱炭素プロジェクト」により、余剰電力の融通を地域で進め、再生可能エネルギー比率の向上を図る。
水素実証棟でグリーンエネルギー運用関連技術を確立、2028年から展開
もう1つ、強化を進めているのが、水素を利用できる仕組みの確立だ。そのための取り組みが、水素実証棟「ZERO BLUE LAB 未森」だ。ZERO BLUE LAB 未森には、水素ガスに対応した溶解炉および熱処理炉を導入し、これらと関連技術の実証実験を行っている。さらに、安価なグリーン水素を製造する設備、排ガス中のCO2を合成メタンに変換するメタネーション装置も導入し、包括的なカーボンニュートラル技術の確立を目指している。
水素利用技術を活用することで、残存するCO2排出量削減を進める。具体的には2028年から国内工場への水素関連技術の実装を進める。最終的に2035年度までにグループ会社も含め、社内の製造工程への実装を終える計画だ。
ヤマハ発動機 生産技術本部 チーフ・ストラテジーリードの原田久氏は「グリーン電力の運用を考えた時、水素は大きなカギを握る存在だと考えている。効果的に活用するために必要な技術をZERO BLUE LAB 未森で実証し、確立された技術を国内外の拠点に展開する」と語っている。
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