“中間”領域の小型モビリティを創る、ヤマハ発動機のCO2削減戦略:製造マネジメントニュース(1/2 ページ)
ヤマハ発動機は2021年7月19日、カーボンニュートラル実現に向けた同社のCO2削減の戦略と具体的な取り組みに関する説明会を開催した。同社は2050年までにスコープ1と2のCO2排出量を86%(2010年比)、スコープ3の排出量を90%削減する目標を掲げている。
ヤマハ発動機は2021年7月19日、カーボンニュートラル実現に向けた同社のCO2削減の戦略と具体的な取り組みに関する説明会を開催した。同社は2050年までにスコープ1と2のCO2排出量を86%(2010年比)、スコープ3の排出量を90%削減する目標を掲げている。
排出量の98%超を占める「スコープ3」を大幅削減
ヤマハ発動機によると、2020年時点での同社のライフサイクル全体におけるCO2排出量は2370万トンであった。この内、事業者自身の直接排出である「スコープ1」が0.5%、他社から供給した電気や熱、蒸気の使用による間接排出である「スコープ2」が1.3%、その他の間接排出に当たる「スコープ3」が98.2%の割合を占めている。
排出量全体の大部分を占めるスコープ3だが、この排出量の内82.7%がヤマハ発動機の販売した二輪車や船外機、産業用ロボットなどの製品使用(カテゴリー11)によるものである。スコープ3の内訳を見ると、二輪車の使用時排出量が65%と大きな割合を占めていた。
ヤマハ発動機は2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、同社のライフサイクル全体におけるCO2排出量を中長期的に削減する方針を掲げている。具体的にはスコープ1と2の排出量を2030年までに2010年比で50%、2050年までに86%削減して、スコープ3の排出量についても2030年までに同比24%、2050年までに90%削減を目指す。
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