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なぜ鶏肉を手渡しすると歩留まり向上? なぜ人が歩くとパック詰め効率化? :FAメルマガ 編集後記

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 この記事は、2026年10月1日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 私は昔から、PCのデスクトップもリアルなデスクトップ(机の上)も、散らかりがちです。これの何が悪いかというと、探し物に時間がかかるんですよね。

 「いつも使うあのファイルどこだっけ?」で数秒は浪費します。これが積み重なると、いわゆる「ちりも積もれば山となる」という状態になります。机の上でも「あの書類はどこにある?」「あのペンが見当たらない」何なら「娘の幼稚園のあのプリントはどこに置いた?」で、無駄な時間を費やすだけでなく、見つからないストレスでメンタルも削られていくことになります。そして実際に問題に発展することもあります(幼稚園への提出日が過ぎていた……)。

 モノの置き場所を決めることは、5Sにもある整理整頓の出発点みたいなものです。分かっているならなぜやらない? となりそうですが、頭で分かっていてもできないことというのも、人生において存在しますよね。

 以前、DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏が会見の中でふと、「世界の主要拠点に同じ机やレイアウトの社長室を設けてある」といった趣旨の発言をしました。とても理にかなっていると思いました。世界中を飛び回る中で、仕事をする場所が変わることによるパフォーマンスへの影響を極力減らそうとすると、そうなるんだろうなと思ったものです。

 例えば、ドイツと日本で机の上のペンを置く位置が違ったとして、一瞬でも「あれどこだっけ」となれば、森氏に限らず超多忙なトップたちの仕事ぶりに影響してしまうかもしれません。

 何が言いたいかというと、「日常に隠れた無駄は意外と多い」ということです。

 先日、MONOistに掲載した食品製造業に関する連載でも、まさにその「隠れた無駄」を突いていました。筆者の田代氏はトヨタ自動車で生産技術などに従事して、その後独立しました。今回は、食品工場の改善事例の紹介が主な内容でした。

⇒連載「元トヨタ生技が見た食品工場のなぜ」のバックナンバーはこちら

 その中に、2人で行っていた魚のパック詰めラインを1人作業に変えた事例がありました。何をどうしたかという詳細は、ぜひ記事を見ていただきたいのですが、そこでも1〜2秒の手待ちに目を向けていました。

 弁当詰めの事例も興味深かったです。弁当の生産量が増えることになるのなら、そのためには設備(ここでは“机”)も広げなければならないと考えてしまいがちです。しかし、あえて机の広さはそのままに、生産を“区切る”ことで対応し、生産性を上げることに成功したそうです。

 ただ、田代氏は原稿の中で、今回紹介した内容に関して「工場のある断面を切り取っただけ」であり、「具体的な手法に着目しないでほしい」「手法そのものではなく、その裏に隠れている思想を見てほしい」と訴えています。

 設備も働く人もそれぞれ異なる中で、具体的な改善手法も現場によって変わってくるはずです。時がたつにつれて、これまで無駄ではなかったものが、無駄になる可能性もあれば、その逆もあり得ます。今回の原稿を読んで、製造現場の奥深さを改めて感じた次第です。

 さて私はと言えば、仕事の仕掛品が山のようになっています。まずはこちらの片付けを……

→その他の「FAメルマガ 編集後記」はこちら

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