ニュース
DNPがJCCLに出資、膜分離法でCO2分離回収の事業化に向け前進:脱炭素
大日本印刷は、JCCLが実施した資金調達に出資した。工場などから排出する燃焼系ガスを対象にした、膜分離法によるCO2分離回収技術の開発と事業化に向け、戦略的パートナーとして連携を強化する。
大日本印刷(DNP)は2026年8月27日、JCCLが実施した資金調達に対し、同年7月31日付で出資したことを発表した。工場などから排出する燃焼系ガスを対象にした、膜分離法によるCO2分離回収技術の開発と事業化に向け、戦略的パートナーとして連携を強化する。
今回の連携強化によりDNPは、JCCLが開発したCO2を選択的に透過させる材料を分離膜として形成し、モジュール化する。評価、解析技術を活用した性能の最適化を進め、DNPが持つ生産設備の設計、製造技術も活用して燃焼系ガスの特性に応じたCO2分離回収装置を開発する。
2028年度までに同装置の実証機を開発し、その後、装置を大型化してDNPグループの製造拠点への導入を目指す。自社のGHG(温室効果ガス)排出量削減にも活用し、実証から得た知見を蓄積して、その成果を基に社外の企業へ展開する。将来的には、CO2分離回収装置に加え、回収したCO2の利活用を含めた循環型サービスの提供を目指す。
製造工程などで排出されるCO2は、一定量の排出は避けられない場合がある。こうしたCO2を回収する技術の実用化が期待されている。両社は2025年10月より、燃焼系ガスを対象にCO2分離回収技術の協業を進めてきた。DNPでは、両社の知見を組み合わせることで、同技術の開発と事業化を加速して社会実装を推進できると判断。今回の出資を決定した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
DNPがプラスチック部分を100%リサイクル材にしたICカードを発売
大日本印刷(DNP)は、循環型社会の実現に向けて、非接触対応ICクレジットカードのプラスチック部分全体をリサイクルPVC(ポリ塩化ビニール)で製造することを実現し、同製品の販売を2024年4月に開始すると発表した。
DNPが2台目の広幅コーティング装置稼働 光学機能性フィルム生産能力を15%向上
大日本印刷は、2025年9月に三原工場(広島県三原市)で、2500mm幅の光学機能性フィルムのコーティング装置の稼働を開始する。
DNPが展開する全分野の技術を集積した共創施設をオープン、「ミニ腸」も展示
大日本印刷は、東京都内のDNP市谷加賀町第3ビルに開設した共創施設「P&Iラボ・東京」を2023年5月8日にオープンした。
DNPが透明導電フィルム市場に再参入、直径11nmの銀ナノワイヤを採用
DNPは粒径11nmの銀ナノワイヤ分散液を用いた透明導電フィルムを武器に、一度撤退した透明導電フィルム市場に再参入する。
DNP、泉崎工場で太陽電池用封止材の生産能力を2倍に
DNPは、太陽電池の電極やセルなどを保護する封止材の生産能力を2023年比で2倍に増強する。
