雪印が”自社工場発”の製造DXサービス開発、教育時間を50%短縮:製造ITニュース
雪印メグミルクは、自社工場のノウハウを基にした製造業向けDXサービス「Totonoworks」を発表した。作業手順と記録業務を一体化したデジタル日報により、同社工場では現場のヒューマンエラー削減と教育時間の約50%短縮を実現した。
雪印メグミルクは2026年9月2日、同社初となる製造業向けDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「Totonoworks(トトノワークス)」を販売開始すると発表した。自社工場の製造現場で培った改善ノウハウを基に開発したもので、新規事業として社外向けに展開する。
食品製造の現場では、品質や安全性を守るために日々多くの確認作業や記録業務が行われている。しかし、従来の紙と手書きによるダブルチェックを中心とした運用では、記入漏れや確認漏れ、判断ミスなどが発生しやすいという課題があった。また、人手不足や世代交代が進む中、経験の浅い作業者でも必要な知識や手順を効率的に習得できる仕組みが求められていた。
これらの課題を解決するため、デジタル日報サービスとしてTotonoworksを開発した。製造現場の作業手順と記録業務を一体化し、作業者を正しい手順へと導くシステムとなっている。作業内容や確認事項をタブレット端末などの画面上に表示することで、作業の抜け漏れや判断ミスを抑制する他、これまで複数人で対応していた確認作業を1人で完結させることが可能になる。
実際に雪印メグミルクの工場内で約2年間、運用と改善を重ねた結果、ヒューマンエラーの削減に加え、教育や訓練にかかる時間を約50%短縮する効果が確認できたという。
販売開始時点における機能の提供範囲は、計量投入/溶解/測定などの調合データ、容器供給/充填(じゅうてん)管理/稼働管理などの充填データ、振分/理化学/微生物などの品質データ、出荷に向けた検印といったマネジメントデータの記録を対象としている。これらのデータを蓄積して可視化することで、作業状況の把握や現場改善への活用も見込んでいる。
サービス導入時には、同社の製造現場で実際の課題解決に取り組んできたメンバーが、初期設定から利用者教育、運用定着までを伴走型で支援する体制を整えた。今後は、食品製造業を中心に導入企業を拡大し、支援体制の強化を進める方針だ。
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