製造業のサプライチェーン構築は一般的に、売上目標から販売計画を立て、何をどれだけ調達/生産し、どう運ぶのかへと落とし込んでいく形が一般的だと思います。
しかし、今回取材したカルビーの事例は、ある意味でその“逆”ともいえるアプローチでした。もちろん同社にも売上目標はありますが、主原料であるばれいしょ(ジャガイモ)はその年の天候などに生育が左右されるため、急激に収穫量を増やすことは困難です。また、スナック菓子は小売店での特売やマーケティング広告によって販売数が大きく上下します。そのため、年初の計画通りに漠然と作り続ければいいというわけではなく、常に状況に応じた計画のアップデートが求められます。
例えば、利益見通しで1億円が未達になると想定された場合、翌月は「じゃがりこ」を売るべきか、「かっぱえびせん」を売るべきか、それとも「堅あげポテト」を売るべきか……。これは利益率だけでなく、ばれいしょの残量、工場の稼働率、そして物流の空き状況など、無数の制約が絡み合う複雑な問いになります。
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