ニュース
額とマスクから「深部体温と呼吸数」を非接触で同時計測:医療技術ニュース
日本アビオニクスは、深部推定体温と呼吸数を非接触で同時に計測する技術を開発した。サーモグラフィーで撮影した額の温度から深部体温を推定し、マスク表面温度の変化から呼吸数を解析する。
日本アビオニクスは2026年8月19日、東京都立大学との共同研究で、深部推定体温と呼吸数を非接触で同時に計測する技術を開発したと発表した。救急外来における実証実験で、有用性を確認している。
同技術は、サーモグラフィーで撮影した額の表面温度から独自のアルゴリズムで深部体温を推定し、同時にマスク表面の温度変化から呼吸数を解析する。
東京都立多摩南部地域病院の救急外来で約50人を対象に実施した実証研究では、額の測定位置が大きくずれた場合を除き、脇の下で測定した体温と一定の相関が認められた。また、37.5℃以上の発熱者において、同等値を示す傾向を確認。短時間で呼吸数を計測でき、頻呼吸の早期把握につながる可能性も示唆された。
同社は今後、自社の医用サーモグラフィーに応用技術を組み込んだ試作機による検証を重ね、救急外来や一般病棟、介護施設、感染予防における発熱者スクリーニングなどでの実用化に向けた市場性の検証を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
自宅で終夜計測できるウェアラブル脳波計を開発、保険適用に
京都大学らは、より生活環境に近い状態での持続的な脳波測定への応用が期待できるウェアラブル脳波計「ポリメイト Go」を共同開発し、医療機器認証を取得した。小型電極から脳波信号を取得し、本体で増幅、デジタル化した上で記録、解析する。
猛暑の夏を乗り切る! 冷却性能20%増の首元デバイスで−2℃体験へ
ソニーサーモテクノロジーは、冷却性能が最大20%向上したウェアラブルサーモデバイスキット「REON POCKET PRO Plus」を発売した。冷却時の快適性を追求するため、冷温部温度20℃をターゲットとする新しいアルゴリズムを採用している。
AIが下半身の動きをサポート 韓国発のウェアラブルロボット「WIM S」が日本に上陸
グロービズは人の歩行動作にリアルタイムで追従し、下半身の動きをサポートする韓国発のウェアラブルロボット「WIM S」の体験会を開催し、同ロボットの機能やユースケースについて説明した。
黒船「フィジカルAI」襲来 日本におけるヒューマノイド開発の最適解とは
アールティが、産業技術総合研究所、川田テクノロジーズ、川崎重工業などと共同で「フィジカルAI勉強会」を開催。ヒューマノイドの実用化に必要不可欠な技術としてフィジカルAIという言葉そのものや技術成熟度への認識については混乱が見られる中、今回の勉強会は現時点でのフィジカルAIの捉え方を共有することを目的に開催された。
フィジカルAIで変わるロボットの在り方、ヒューマノイドロボットの衝撃
本連載では、「デジタルツイン×産業メタバースの衝撃」をタイトルとして、拙著の内容に触れながら、デジタルツインとの融合で実装が進む、産業分野におけるメタバースの構造変化を解説していく。第9回となる今回は、フィジカルAIへの期待とヒューマノイドロボットのインパクトを解説する。
「歩くトレーニング」をロボットが支援、パナソニックが新サービス開始
パナソニックは2021年4月27日、歩行に不安を抱える人向けのトレーニングを支援する歩行トレーニングのロボットの量産モデルを開発し同ロボットによる「歩行トレーニング支援サービス」を開始することを発表した。

