新型「レクサスNX」がハイブリッドシステムを刷新、PHEVのEV走行距離は140kmに:電動化(2/2 ページ)
トヨタ自動車がレクサスブランドの小型SUV「NX」の新モデルを公開。ハイブリッドシステムの刷新やボディー剛性の大幅な向上、シャシーと車両制御のチューニングなど大幅な改良を施したビッグマイナーチェンジの位置付けとなる。
スピーカーグリル部から広がる5種類のフレグランスの香りを楽しめる
レクサスブランドの走行性能の開発思想「Lexus Driving Signature」をさらに高い次元に進化させるためボディー剛性を向上した。フロントエンドとリヤエンドの強化に加え、新たにフロアクロスの追加とともにトンネルの稜線部へ補強を施すことで、フロア剛性を約25%向上した。サスペンションタワーも構成部品を一体化することで剛性を約30%向上しており、ハンドリングのみならず、乗り心地の向上とロードノイズの低減につなげている。
また、エンジンブロックの形状変更による剛性向上と、補強材を使ったトランスアクスルとエンジンの締結剛性向上により、エンジンの爆発変動の周波数との共振をずらし、不快な音と振動を低減した。新世代ハイブリッドシステムの採用によるECU性能の向上でモーターの制御をより協調して行えるようになり、モーターのみのEV走行からエンジンとモーターを両方使うHEV走行に切り替わる時のエンジン始動時の振動を大幅に削減できているという。
シャシーシステムでは、極微低速バルブ付きショックアブソーバーの新採用により、サスペンションの微小な動きに対しても高い応答性で減衰力を発生させることで「すっきりと奥深い」上質な乗り味を実現した。
サスペンションのチューニングは、レクサスブランドの新たな開発拠点である「Toyota Technical Center Shimoyama(TTC-S)」のさまざまなテストコースに加えてドイツのニュルブルクリンクおよび周辺道路で繰り返し実施した。低速の街中から時速200kmを超えるアウトバーンまで、多様な路面の荒れやうねりが存在する環境下で、ドライバーにとって自然で安心感の高いハンドリングと乗り心地を造り込んだ。
ステアリングホイールを10mm小径化して360mmに変更するとともに、ステアリングの切れ角によってギア比がよりクイックに変化する「バリアブルラックギア」を採用することで、取り回しの良さを実現した。この変更に合わせてパワーステアリング制御もチューニングし、軽快かつリニアな操舵力フィードバックを造り込んだ。
空力では、サイドグリル内のダクト剛性を上げてタイヤ周りの空気の流れを安定させることで操縦安定性を向上した。また、ホイールハウス内にフィンを設置して内部の空気を効率よく排出することで圧力上昇を抑制し、走行時の車体後部の浮き上がり感を低減した。これにより接地感と直進安定性が高まったとする。
エクステリアは、現行モデルのスポーティなフォルムやサイドシルエットをそのままに、より躍動感あるアクティブなイメージへの変更を図った。ワイド&ローのプロポーションを追求しつつ、ヘッドランプやコーナリングランプといった機能部品をグリルと融合し、スポーティさを強調することで、シンプルでクリーンなプロポーションを実現した。アウターミラーやモール類については、クロムメッキから黒を基調としたデザインへ刷新。凝縮感が増すことでNXらしい「塊感」のあるスポーティさが際立ち、力強いスタンスを表現できているという。
ヘッドランプは、ターンシグナルランプとデイタイムランニングライト(DRL)を統合し、ターンランプと合わせてダブルラインを表現する。リヤコンビネーションランプは、レクサスブランド初の「ダブルLシグネチャー」を採用した。両端のLがダブルで光り、「LEXUS」の発光ロゴとともに、ワイド&ローな印象を強化する。
インテリアの新機能として多様な香りの体験を提供する。レクサスブランドのデザイン思想「Time」を象徴する5種類のフレグランスを設定し、そのうち3種類の専用カートリッジをグローブボックス内の発生器に同時に搭載できる。乗車中に専用画面から好みのフレグランスを選択することで、インストルメントパネル奥のスピーカーグリル部から広がる香りを楽しめるという。
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