10BASE-T1SのデジタルPHYを内蔵するポスト量子暗号対応マイコン:組み込み開発ニュース
NXP Semiconductorsは、産業やIoTエッジ向けにコネクティビティを簡素化する有線マイクロコントローラー「MCX A5」ファミリを発表した。10BASE-T1SデジタルPHYとポスト量子暗号を統合している。
NXP Semiconductorsは2026年8月18日、産業およびIoT(モノのインターネット)エッジ用途向けに有線接続を簡素化するマイクロコントローラー「MCX A5」ファミリーを発表した。すでにサンプル出荷を開始している。
MCX A5ファミリーは、最大240MHzで動作するArm Cortex-M33コアを搭載。10BASE-T1S EthernetデジタルPHYを内蔵した有線マイクロコントローラーで、ポスト量子暗号(PQC)で保護されたトポロジー検出機能を備える。これにより、ネットワークに存在する機器の自動検出とマッピングを可能とし、運用の可視性を向上させる。
また、PSA Certifiedレベル3セキュリティに準拠し、PQCを基盤としたハードウェアのRoot of Trustを統合することで、セキュアブートやファームウェア更新、認証機能などをサポートする。
通信面では、シングルペアイーサネット(SPE)ソリューションとして同社のトランシーバー「TJF1410」と連携して動作する。最大2MBのFlashメモリと640KBのRAMに加え、UART、I2C、I3C、SPI、CAN FD、高速USB、FlexIOなどの通信インタフェースを搭載。ソフトウェア環境として、MCUXpressoやZephyr RTOS、一部デバイスでのRustプログラミング言語に対応する。
産業オートメーションにおいては、従来型インタフェースによる非接続ノードの多さがリアルタイムデータの活用を阻害していた。同製品の投入により、産業エンドポイントの安全なEthernet接続を可能にし、エッジAI(人工知能)や予知保全への高信頼なデータ供給を支援する。
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