BMW採用のUWBソリューション、車内検知とハンズフリー機能を単一システムで展開:組み込み採用事例
NXP Semiconductorsの超広帯域無線測距およびレーダーソリューション「Trimension NCJ29D6」ファミリーを、BMWグループが採用した。車内存在検知からハンズフリーアクセスまで単一システムで対応する。
NXP Semiconductorsは2026年8月4日(現地時間)、同社の超広帯域無線(UWB)測距およびレーダーソリューション「Trimension NCJ29D6」ファミリーを、BMWグループが採用したと発表した。BMWグループは一部の2026年車両開発プログラムに同ファミリーを導入し、順次展開する。
Trimension NCJ29D6は、高精度測距と近距離レーダー機能を統合したモノリシック車載UWBソリューションだ。車内の存在検知やハンズフリーでのロック操作、照明操作といった機能を単一システムで可能にする。
Trimension NCJ29D6ファミリーの存在検知技術は、欧州や中国で展開予定のNCAPプロトコルに対応する。UWB技術で車内の微細な動作パターンを識別し、車内存在検知システムが駐車中の車内に取り残された人やペットを検知すると、車のユーザーに警告メッセージを送信する。
また、BMWの「デジタル・キー・プラス」はUWBに対応しており、スマートフォンやスマートウォッチをキーの代わりに利用できる。同機能により、ハンズフリーでの自動ロックやロック解除、車両に近づいたときに照明をつけたりウエルカムシーケンスを起動させたりといった設定ができる。
単一のTrimensionプラットフォーム上でシステムを統合することにより、自動車メーカーは将来的にキックセンシングや侵入警告、自動充電などの機能を拡張できるようになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
誤差1m以下の検知が可能なUWB位置検知システムを提供
村田製作所は、超広帯域無線技術を用いた、工場や物流現場向けの高精度位置検知システムの提供を開始した。障害物が多い屋内環境でも誤差1m以下の位置検知が可能で、作業者の動線管理や物品の所在管理を効率化する。
デンソーテンが提案したUWB無線の干渉抑制技術が国際標準規格に採用
デンソーテンが提案したUWB(Ultra Wideband)無線の干渉抑制技術が国際標準規格「IEEE 802.15.6-2026」に採用された。
UWBの新たなキラーアプリは自動車、デジタルキーに加え子どもの車内放置検知も
米国半導体メーカーであるQorvoがUWB(Ultra-Wideband)ソリューションについて説明。足元で高級車を中心にデジタルキーへのUWBの採用が広がっており、子どもの車内放置検知システムへの適用も検討が進みつつあるという。
10BASE-T1S対応のPMDトランシーバー、CANのように簡便性とコスト低減を両立
NXP Semiconductorsは、業界初の10BASE-T1S PMDトランシーバーとして、車載向けの「TJA1410」と産業、ビルオートメーション向けの「TJF1410」を発表した。AI搭載センサーのデータ統合やOTAアップデートなどの機能を容易に実装可能になる。
NXPがエッジへのAIエージェント実装を推進、数百TOPSクラスの新たなNPUも開発へ
NXPセミコンダクターズは、同社が開発を進めているエッジ環境にAIエージェントを組み込むための開発ツール「eIQ Agentic AI Framework」をはじめとするエッジAI戦略について説明した。
自律的なインテリジェンスをエッジで可能にするAIフレームワークを発表
NXP Semiconductorsは、エッジデバイス上で自律的なインテリジェンスの実装を可能にする「eIQ Agentic AI Framework」を発表した。産業機器や医療機器において、クラウドに依存せずリアルタイムな判断を行う自律型AIの開発を支援する。
