高機能化とバッテリー長寿命化を両立するBLE対応SoC、消費電流を14〜15%削減:組み込み開発ニュース
Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)は、BLE対応の最新SoC「BG2B」を発表した。従来製品の最小消費電力モデルからMCUアクティブ電流を14〜15%削減しており、BLE機器の高機能化とバッテリーの長寿命化の両立に寄与する。
Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)は2026年8月4日(現地時間)、Bluetooth Low Energy(BLE)対応の最新SoC「BG2B」を発表した。既に初期顧客エンゲージメントプログラムを通じて提供しており、モジュールを含む量産版ハードウェアは2027年の提供を予定する。
BG2Bは、同社製品の中で最も低消費電力のBLEデバイスだ。従来製品の最小消費電力モデルと比較して、MCUアクティブ電流を14〜15%削減した。Bluetooth受信電流も低減し、RAM保持時のEM2スリープ電流で1.1μAを達成している。これにより、ワイヤレスセンサーや資産追跡タグをはじめとする、大半の時間をスリープモードで過ごす機器のバッテリーを長寿命化する。また、電源にデュアル出力DC-DC電源アーキテクチャとマルチコア設計を採り入れたことで、アクティブ時、データ受信時、スリープ時の各状態で大幅に効率を改善する。
機能面では、Mode 3やNADM、Inline PCTといったBluetoothチャンネルサウンディング機能を搭載した。ステップタイミングの短縮やアクティブ電流の低減により、測距イベント当たりの消費エネルギーも抑える。CAN-FDやLEDブースト、4チャンネルのLEDシンク機能、デュアル12ビットA-Dコンバーター、可変抵抗負荷(VRL)などの周辺機能も集積した。
セキュリティ面ではSecure Vault技術を搭載し、デバイスの固有IDやファームウェア、暗号鍵などを保護する。PSA認証レベル3に準拠する設計で、欧州連合(EU)のサイバーレジリエンス法(CRA)などの要件対応を後押しする。
近年のBLE機器では、セキュアな測距や位置認識、高度なセキュリティ、より豊富な周辺機能の統合と、ワイヤレスIoT(モノのインターネット)機器に求められるバッテリーの長寿命化やコンパクト設計との両立が課題になっていた。
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