コラム
呼吸する電磁波シールドフィルタのターゲットとは?:素材/化学メルマガ 編集後記
今回は、ヤマシンフィルタとミツフジが開発を目指している「“正確な”体調管理デバイス」と「呼吸する電磁波シールドフィルタ」について、つらつら語っています。
ヤマシンフィルタとミツフジは2026年7月29日、東京都内で記者会見を開き、「戦略的アライアンスによる社会実装」を目的とした資本業務提携を締結したと発表しました。
今回の提携では、ヤマシンフィルタのナノファイバー技術と、ミツフジのウェアラブルデバイス技術やソフトウェア開発力、データ解析用アルゴリズム、銀メッキ繊維を組み合わせ、製品の開発を目指します。併せて、同製品の市場展開に向け、製品化、量産、販売のプロセスを構築していきます。
具体的には、ミツフジのウェアラブルデバイス「hamon」などをベースに、ヤマシンフィルタの極薄ナノファイバー技術を用いた次世代電極の開発を目指します。この電極により、ジェル不要で肌に負担がなく、激しい動きの中でも体動ノイズを抑えた高精度な心電/心拍の計測が行える「“正確な”体調管理デバイス」を開発します。
また、ミツフジの銀めっき繊維「AGposs」が備えている高い電磁波遮蔽(しゃへい)性能と、ヤマシンフィルタのナノファイバー技術の通気構造を組み合わせ、「呼吸する電磁波シールドフィルタ」の開発を目指します。呼吸する電磁波シールドフィルタは、熱や風をスムーズに通して冷却効率を維持しながら、電磁波ノイズを必要水準まで減らせ、データセンターの電磁波ノイズ対策などに貢献します。
今回の編集後記では、両製品の開発状況や今後の展開について紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
酷暑と電磁波の課題にナノテクで挑む、ヤマシンとミツフジが協業
深刻化する気候変動や電子機器の電磁波ノイズ問題。この社会課題に挑むため、ヤマシンフィルタとミツフジがタッグを組んだ。
「内部が見えてノイズも防ぐ」透明電磁波シールド 貼るだけでFA機器の電磁波対策
パナソニック インダストリーは、透明導電フィルム「FineX(ファインクロス)」を用いて、製品化した「FineX 透明電磁波シールド」を2025年内に発売する。
400℃に24時間耐える軽量な電磁波吸収体
北越コーポレーションは、マイクロ波技術関連の展示会「MWE 2025」に出展し、ナノカーボンを使用した「電磁波ノイズ抑制シート」とサスティナブルな素材を選べる「電磁波吸収体」の開発品を紹介した。
2層構造のミリ波電波吸収体、遮蔽量は20dB以上
キーパーは、マイクロ波技術関連の展示会「MWE 2025」で2層構造の「ミリ波電波吸収体」を披露した。
20dB以下の広帯域ミリ波を吸収するシート、対応周波数帯の調整も可能
五洋紙工は、「第16回 高機能フィルム展 FILMTECH JAPAN」に出展し、FA機器などの電磁波対策に用いるミリ波吸収シートの開発品を披露した。
低コストな低誘電エポキシ樹脂と無機材料を活用した軽量な電磁波吸収シートを開発
三菱ケミカルは「ネプコンジャパン2025」で開発品として「低誘電エポキシ樹脂」「負膨張フィラー」「電磁波吸収シート」を披露した。