タツノがAI給油許可システム「AIGO」を販売開始 店舗運営の省人化を支援:人工知能ニュース
タツノは、セルフサービスステーション向けAI給油許可システム「AIGO」の販売を開始した。監視カメラ映像をAIが解析して給油可否を判断し、店舗運営の効率化と安全性向上を後押しする。
タツノは2026年7月27日、セルフサービスステーション向けAI(人工知能)給油許可システム「AIGO(エーアイゴー)」の販売を同月22日に開始したと発表した。監視カメラ映像をAIが解析して給油可否を判断し、店舗運営の効率化と安全性向上を後押しする。
同システムはセルフSS(サービスステーション)の給油許可業務をAIで自動化する。監視カメラ映像を解析し、安全に給油できると判断した場合のみ自動で給油を許可する。安全確認が困難なケースや携行缶への給油を検知した場合には、スタッフへ通知し、人による判断へ切り替える。
給油中も継続して監視し、火災などの異常を検知した際には全レーンの給油を停止する機能を備える。AIによる常時監視と、異常時や判定不能時のスタッフによる確認を組み合わせて、安全性に配慮しながら業務負担の軽減を図る。
導入面では、既存の監視カメラを活用できる点が特徴だ。セルフSSには、法令に基づいて監視カメラが設置されている。条件を満たせば既設設備を流用でき、新たな機器投資を抑えられる。火気検知についても映像解析で対応するため、専用センサーの追加設置を必要としない。
また、クラウドと連携し、各店舗の画像データや解析結果を蓄積する仕組みを採用した。これにより、AIの判定精度向上や機能追加に継続的に対応できる。さらに、給油機の反対側から給油できるロングホース型計量機にも対応し、多様な店舗環境で利用可能だ。
背景には、ガソリンスタンド業界が抱える人手不足の問題がある。全国のサービスステーション数は減少傾向にあり、全国1718市町村のうち381市町村ではSSが3カ所以下となっている。一方で、SSは平時の燃料供給だけでなく、災害時のエネルギー供給拠点としても重要な役割を担う。
セルフSSでは利用者自身が給油するため、スタッフは接客や販売業務を行いながら、その都度、安全確認と給油許可を行う必要があった。頻繁な給油コールへの対応が、業務効率の低下や負担増加の要因となっていた。
このような状況の中、2026年2月に規制が見直され、一定の条件を満たす自動制御装置による給油許可が認められた。業界では、AIを活用した給油監視の実用化が進み始めている。こうした規制の見直しを受け、タツノは「AIGO」を市場投入した。
同社は今後、全国のサービスステーションへの導入を進めることで、安全性と効率性を両立させた店舗運営を支援し、地域の燃料供給インフラの維持につなげる考えだ。
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