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組み込み機器向けコンパイラと機械学習スイートの無償提供を開始人工知能ニュース

Microchip Technology(マイクロチップ)は、これまで有償ライセンスで販売していた「MPLAB XC Proコンパイラ」と「MPLAB ML開発スイート」の無償提供を開始した。開発者は初期費用の負担なしで安全性を重視した設計に取り組める。

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 Microchip Technology(マイクロチップ)は2026年7月9日、これまで有償ライセンスで販売していた「MPLAB XC Proコンパイラ」と「MPLAB ML開発スイート」の無償提供を開始した。インストール数に上限はなく、個人やチームを問わずに利用できる。

 無償化の対象となるMPLAB XC Proコンパイラは、高度な手法によりコードのサイズとメモリの占有量を抑え、実行速度を高める機能を持つ。また、チップの内部構造に最適化された高効率なコードを生成できる。開発者は、同社の8ビット、16ビット、32ビットのマイクロコントローラーやマイクロプロセッサの製品全体において、組み込み設計の効率を向上できる。

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「MPLAB XC Proコンパイラ」と「MPLAB ML開発スイート」の無償提供を開始[クリックで拡大] 出所:Microchip Technology

 同時に無償化される、MPLAB ML(機械学習)開発スイートの「Model Builder」は、最適化されたAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)のセンサー認識コードを生成するプラグインだ。MPLABのほか、MicrosoftのVS Codeに対応しており、エンドツーエンドの組み込み機械学習ソリューションの構築と展開を支援する。これにより、リソースが限定されたデバイスでも、エッジインテリジェンスの効率的な実装が可能になる。

 さらに、今回の無償化はセーフティクリティカルなアプリケーションに対応するMPLAB XC機能安全コンパイラにも適用される。このコンパイラはTUV SUDの認証を取得したものであり、業界の機能安全規格への準拠をサポートする。開発者は初期費用を負担することなく安全性を重視した設計に取り組むことができ、認証文書やサポートが必要となった段階でのみ料金を支払う仕組みとなっている。なお、更新やコンパイラに関する問い合わせへの優先的な技術サポートも、追加費用なしで提供される。

 従来の組み込みシステムや機械学習ツールの開発現場では、高性能な最適化コンパイラや機能安全に対応した環境を導入する際の高額な初期ライセンス費用が開発者や組織の大きな負担になっていた。また、開発環境の移行やリソースが限られたエッジデバイスへのAI実装には、高度な専門知識と検証期間が必要で、これが開発のハードルを引き上げる要因になっていた。

 今回の無償化は、コストや導入に関するこれらの課題を解消し、使い慣れた環境での柔軟なシステム構築と安全な設計を後押しする。

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