未利用の砂資源から次世代建材を創る PathAheadらの研究が国土交通省SBIRに採択:研究開発の最前線
ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」発のスタートアップであるPathAheadは、高エネルギー加速器研究機構(KEK) 物質構造科学研究所 助教の本田孝志氏との共同研究が、国土交通省の「2026年度 SBIR建設技術研究開発助成制度」に採択されたと発表した。
ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」発のスタートアップであるPathAheadは2026年7月7日、高エネルギー加速器研究機構(KEK) 物質構造科学研究所 助教の本田孝志氏との共同研究が、国土交通省の「2026年度 SBIR建設技術研究開発助成制度」に採択されたと発表した。PathAheadは本田氏と連携し、未利用砂資源を活用した次世代建築骨材の社会実装に向けた研究開発を進める。なお、国土交通省が公表しているデータによると、同社への交付予定額は700万円だ。
SBIR建設技術研究開発助成制度は、国土交通省が建設分野における新技術の社会実装を推進するため、スタートアップなどによる革新的技術の開発/実証を支援する制度だ。今回採択された研究では「未利用砂資源を用いた次世代建築骨材及び構造躯体の高度製造技術開発」をテーマに、砂漠の砂といった未利用砂資源を活用した人工骨材の性能評価/材料設計/製造プロセスの高度化を推進する。産業への利活用を視野に入れた人工骨材の量産技術の確立を目指し、持続可能なインフラや建設分野への社会実装を加速させる方針だ。
同研究では、「未利用砂資源を活用した人工骨材の材料設計」「次世代建築骨材及び構造躯体の高度製造技術開発」「微視構造解析による性能発現メカニズムの解明」「産業への利活用を視野に入れた人工骨材の量産技術の確立」の4つのテーマに取り組む。これにより、天然骨材への依存低減と、環境負荷を抑えた高耐久建設材料の実現を目指す。
世界的なインフラ需要の拡大に伴い、建設用天然骨材の不足や、資材価格の高騰、環境負荷低減への対応が大きな課題となっている。特にアフリカや中東地域などでは、豊富に存在する砂漠の砂が建設用途として十分に活用されておらず、未利用資源として長年課題視されてきた。
このような背景からPathAheadは未利用の砂資源に着目し、独自の造粒/固化技術を活用した人工骨材「Rising Sand(ライジングサンド)」の研究開発を進めている。今回の共同研究では、本田氏が持つ材料合成および評価/解析分野における幅広い知見を活用して、人工骨材の微視的構造評価を高度化し合成過程をブラッシュアップする。これにより「次世代建築骨材及び構造躯体の高度製造技術」の確立を目指す。
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