日本精機がAI搭載サプライチェーン基盤を採用、部品供給の計画業務を1000時間削減:製造IT導入事例
KinaxisのAI搭載型サプライチェーンプラットフォーム「Kinaxis Maestro」を、日本精機が採用した。導入の効果として、部品発注に関して需給全体を見据えた迅速な意思決定や発注計画の最適化が可能になった。
Kinaxis(キナクシス)は2026年6月12日、同社のAI(人工知能)搭載型サプライチェーンプラットフォーム「Kinaxis Maestro」を日本精機が採用したと発表した。
自動車部品の一次サプライヤーである日本精機は、自動車メーカーからの多様で頻繁な需要変動に対応しつつ、納期順守と在庫最適化を両立する必要がある。しかし、基幹情報となる部品表以外の需要や在庫、発注といった情報の管理が分散しており、データの突き合わせや更新に多くの工数を要していた。判断も担当者の経験や勘に依存していたため、情報確認の遅れや判断精度のばらつきが過剰在庫の要因となっていた。
Kinaxis Maestroは、需要、供給、生産計画を統合的に管理し、部品表と需要情報を連携し、正確で迅速な意思決定を支援するサプライチェーンプラットフォームだ。高速なシミュレーション機能を備え、複数のシナリオを迅速に比較検討できる。
日本精機では、Kinaxis Maestroによって需要、供給、生産計画が可視化され、部品発注に関して、需給全体を見据えた意思決定や発注計画の最適化が可能になった。
導入後の検証では、新機種部品の供給に関する計画策定業務において、年間の作業時間が1065時間から75時間へと大幅に削減した。また、生産終了部品への対応業務も、年間1248時間から120時間となり、業務負荷が大きく軽減している。
日本精機は今後、同プラットフォームの管理運用の対象範囲を拡大し、海外拠点にも展開することを検討している。Kinaxisは引き続き、日本精機のサプライチェーン変革を支援する。
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