設備データと人の暑さストレスデータを一元管理、作業効率化と安全対策強化:FAニュース
東芝情報システムは、IoTソリューション製品にリストバンド型センサーを接続したシステムを開発したと発表した。配線工事なしで導入でき、設備データと作業員の暑さストレスデータをまとめて管理できる。
東芝情報システムは2026年6月15日、省電力無線メッシュネットワークを活用したIoT(モノのインターネット)ソリューション製品「NetNucleus LPWA」と、東芝製のリストバンド型センサー「MULiSiTEN MS200」を接続したシステムを開発したと発表した。工場設備データと作業員の暑さストレスデータを1つのシステムで管理できるため、点検作業の効率化と安全対策強化の両立が図れる。
NetNucleus LPWAは、920MHz帯の無線を用いたメッシュネットワークシステムだ。子機同士がデータを中継しながら通信する仕組みにより、地下や屋外といった電波が届きにくい環境でも広範なエリアからデータを収集できる。
親機1台に対して最大500台の子機を接続可能で、集めたデータは親機からクラウドやオンプレミスのサーバへと送信される。子機は単3電池2本で駆動するため、電源確保や通信インフラの敷設といった大掛かりな配線工事を必要とせず、スモールスタートでの導入に適している。
今回接続に対応したMULiSiTEN MS200は、周囲の温湿度や作業員の脈拍、活動量を計測するリストバンド型の端末だ。取得したデータから独自のアルゴリズムを用いて「暑さストレスレベル(0〜4)」を自動判定し、危険を検知した際には振動で着用者本人へ通知する。防じん、防水性能はIP67に準拠し、MIL規格準拠の耐衝撃設計を施しているため、屋外や工場、倉庫など過酷な環境でも利用できる。無線通信規格はBluetooth Low Energy 5.0を採用している。
2025年6月から暑熱環境における熱中症対策が法的義務となったことから、作業現場では作業員の暑さリスクを可視化して異常を早期に把握する必要がある。一方で、屋外や地下などにIoTを導入する場合、電源や通信インフラの確保が大きなハードルとなっていた。
東芝情報システムは、このような配線工事の難しい環境でも導入しやすいシステムの提供を通じて、工場の生産性向上と安全面の課題解決に寄与する。
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