暑熱環境下で働く人の47%が、暑さによる体調不良や欠勤を経験:キャリアニュース(1/2 ページ)
日本シグマックスは「職場での暑さ、熱中症対策に関する実態調査」の結果を発表した。暑さによる体調不良や暑さが原因の欠勤を47.0%が経験し、会社の暑さ対策は、「不実施」「不十分」が合わせて78.1%を占めた。
日本シグマックスは2025年7月22日、「職場での暑さ、熱中症対策に関する実態調査」の結果を発表した。
同調査は、建設、製造、運送、鉄鋼、電気通信、電気ガス水道などの業務に従事する25〜55歳の男女2208人を対象とし、このうち夏期もしくは一年中暑熱環境下で働く機会があるという、283人の回答を分析した。
初めに、暑さによる仕事への影響を尋ねたところ、81.3%が「(暑さによって仕事の効率に影響が)ある」と回答した。
前問で「ある」と回答した人に、「暑さによる仕事の効率への影響の程度」を尋ねた。その結果、「仕事中の体調不良(熱中症や脱水症状など)」が29.6%、「暑さが原因の体調不良による欠勤」が17.4%で、47.0%が体調不良や欠勤を経験していることが分かった。また、暑さが原因の「集中力や判断力の低下」を50.9%が感じていた。
続いて、会社の暑さ対策への印象を尋ねたところ、「実施していない」が25.4%、「実施しているが不十分」が52.7%となり、合わせて78.1%が会社の暑さ対策について不十分と感じていることが分かった。
自己負担で暑さ対策を実施しているかについては、62.9%が「はい(している)」と回答した。
会社が実施している暑さ対策の上位3項目は、「エアコンの設置」(50.7%)、「飲料(経口補水液など)の支給」(36.2%)、「食品(塩飴、サプリメントなど)の支給」(33.5%)だった。会社が直近で取り入れた暑さ対策の内容は、「ファン付きウェア(空調服など)の支給」(20.4%)、「冷却グッズ(ネッククーラー、冷感タオル他)の支給」(17.6%)が多かった。
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