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血液中の「ごみ掃除屋」、指定難病の原因タンパク質を分解する新機構:医療技術ニュース
千葉大学は、血液中のタンパク質GPLD1が、指定難病AAアミロイドーシスの原因物質となる異常タンパク質を捕らえてリソソームまで運び、分解を促進するごみ掃除輸送体であることを明らかにした。
千葉大学は2026年6月8日、血液中に存在するタンパク質GPLD1が、指定難病であるAAアミロイドーシスの原因物質となる異常タンパク質血清アミロイドA1(SAA1)を直接捕獲して細胞内のリソソームまで運び、分解へ導くごみ掃除輸送体(スカベンジャーキャリア)であることを解明したと発表した。
体内の炎症によって急激に増加するSAA1は、過剰に蓄積すると異常タンパク質へ変化し、全身の臓器に沈着して機能障害を引き起こす難病AAアミロイドーシスの原因となる。
研究グループは、SAA1と直接結合するタンパク質としてGPLD1を特定した。GPLD1は、膜タンパク質の切断酵素として知られている。しかし、今回独自の取込みアッセイ法による解析から、GPLD1は細胞外でSAA1と複合体を形成して細胞内へ取り込まれ、細胞内の分解工場であるリソソームでのSAA1分解を促進するという新しい機能を発見した。
また、過去に特定した輸送体との機能比較により、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβは別因子で分解されるのに対し、SAA1はGPLD1のみによって分解される特異性も判明した。
研究グループは、これまでにスカベンジャーキャリアとして、Clusterinやα2-マクログロブリンの存在を明らかにしてきた。今回の成果は、細胞外のタンパク質恒常性を維持する新機構の発見であり、副作用の少ない新たな治療法への応用が期待される。
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