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現場に近づくフィジカルAIとヒューマノイド、ロボットテクノロジージャパン2026ロボットテクノロジージャパン2026(1/3 ページ)

産業用ロボット/自動化システムの展示会「ロボットテクノロジージャパン2026」が2026年6月11〜13日に開催された。今回、特に目立ったのはヒューマノイドやフィジカルAI関連展示である。本稿では、それらを中心として展示会の模様を紹介する。

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 3回目となる産業用ロボット/自動化システムの展示会「ロボットテクノロジージャパン2026(RTJ2026)」が2026年6月11〜13日、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催された。

 中部地区は自動車関連を筆頭とした製造業が集積している。RTJ2026の出展社数は272社/団体、1378小間となった。会場自体はそれほど広くはないが、その分密度が高く、多くの自動化システム/ロボット展示と製造業関係者の熱気でにぎわった。主催者発表では、会期中の来場者数は4万7107人だった。

 今回、特に目立ったのはヒューマノイド(人型ロボット)や、実世界を認識しつつAI(人工知能)でシステムを制御したりロボットの動作を生成したりするフィジカルAI関連展示である。各所のブースでヒューマノイドのダンスや、画像/言語からロボット動作を出力するVLA(Vision Language Action、視覚言語動作)モデルを使ったデモが行われていた。

Unitreeのヒューマノイド「G1」がダンスを披露[クリックで再生]
DOBOTのヒューマノイド「ATOM」がポップコーンを提供[クリックで再生]

 画像認識や動作最適化などにおけるAIの活用は、もはや当たり前になりつつある。どのような形であれ、今後さらにAIの活用が進むことは間違いない。

 今回のフィジカルAI関連展示も、いずれも初歩的なレベルながら、搬送やピッキングなどを中心とした未自動化領域での活用、社内での実証実験や研究開発用途を想定したデモが各社ブースで行われ、注目を集めていた。本稿では、それらを中心として展示会の模様を紹介する。

ファナックのフィジカルAI、遠隔操作システム

 ファナックは、使い続ける限り保守を継続する「生涯保守」や予知保全による「ゼロダウンタイム」などの従来の強みに加えて、ソフトPLCなどを投入。さらにAI活用ではオープン化を進めており、GoogleやNVIDIAとの協業を発表している。

シミュレーションソフトウェア「NVIDIA Isaac Sim」と「ROBOGUIDE」の連携。ROBOGUIDEがロボットの動きを正確にシミュレーションし、Isaac Simがフォトリアルな仮想空間に再現する
シミュレーションソフトウェア「NVIDIA Isaac Sim」とファナック独自のシミュレーター「ROBOGUIDE」の連携。ROBOGUIDEがロボットの動きを正確にシミュレーションし、Isaac Simがフォトリアルな仮想空間に再現する[クリックで拡大]

 今回もNVIDIAのシミュレーションソフトウェア「Isaac Sim」とファナック独自のシミュレーター「ROBOGUIDE」の連携の他、Googleの生成AI「Gemini」を使って自然言語でロボットに指示を出したり、個別教示なしでスーツケースやカバンの「取っ手」部分を認識してピッキングしたりするデモなどを紹介した。VLAの汎化性能を生かすことで、多品種変量の現場に適応できる可能性がある。

 手元にある小さなロボットを動かすと、離れた場所にある大型ロボットが全く同じ動きをする「ロボット遠隔操作システム」も紹介した。鋳造現場で、溶けた金属の不純物を取り除く「ノロかき」などを主な対象として開発中だという。

スーツケースやカバンの取っ手を使ってピッキング[クリックで再生]
手元のロボットを使って、離れた場所にあるロボットを操作できる「ロボット遠隔操作システム」[クリックで再生]

 安川電機はNVIDIAのGPUを搭載したAIロボット「MOTOMAN NEXT」を使ったデモを実施した。

安川電機の双腕ロボットによる包装デモ。模倣で動作を再現し、学習で進化する
安川電機の双腕ロボットによる包装デモ。模倣で動作を再現し、学習で進化する[クリックで拡大]

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