高品質再生材の量産プラント本格稼働、9万世帯分の容器包装プラ処理可能:リサイクルニュース
MSCは家庭から出るプラごみを高品質な再生材「MC-Re」へ変える独自プラントを2026年6月に本格稼働させる。
MSCは2026年5月20日、家庭から排出される容器包装プラスチックを再資源化し、高品質再生材「MC-Re(エムシーアールイー)」を量産する独自プラントを、富山環境整備にて同年6月に本格稼働させると発表した。
同プラントは、一般家庭の約8万〜9万世帯分の年間排出量に相当する約3万トン(t)の容器包装プラスチックを処理可能だ。MSCは同プラントにより、家庭から分別されたプラスチックを高品質な再生材へとリサイクルし、再び製品として社会に戻す資源循環ルートを確立する。
独自技術により水のみで容器包装プラスチックを洗浄
家庭から排出され、容器包装リサイクル協会のルートでマテリアルリサイクルされる容器包装プラスチック約41.5万tのうち、約21.3万tは、汚れや臭いの付着、アルミ蒸着フィルム、複層素材、紙シール付きフィルムなどを理由に、焼却/熱回収や埋め立てが行われている。
一方、2026年4月の資源有効利用促進法改正により、企業には再生資源の利用強化が強く求められている。そこで、MSCは今回のプラントの商用本格稼働を通じて、企業が直面する実効性のある再資源化ルートの確保という課題を解決し、サーキュラーエコノミーの社会実装を後押しする。
MC-Reを量産するプラントは、独自の物理洗浄技術により、水のみで容器包装プラスチックを洗浄できる。さらに、これまでリサイクルが困難で焼却や埋め立てに依存していた難処理プラスチックも、環境への負荷を最小限に抑えながら再資源化可能だ。
加えて、家庭ごみ由来の容器包装プラスチックから、MC-Reペレットを安定生産する。従来のリサイクル製品(プランターなど)では、かさ増し用途として3割程度にとどまっていた再生材配合率を、MC-Reは7割以上まで高められ、主原料として使用できる。MC-Reは、他原料の添加や加工技術との組み合わせにより、日用品の容器、自動車部品、物流資材、ケーブルトラフなどのインフラ資材まで、幅広い用途への展開が可能だ。
なお、MC-Reについては、機械開発、樹脂改質、再資源化など各分野で独自の知財技術が開発されている。
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