消費電力を10分の1に低減したグローバルシャッター搭載CMOSイメージセンサー:組み込み開発ニュース
STMicroelectronics(STマイクロ)は、グローバルシャッター搭載のCMOSイメージセンサー「VD55G4」および「VD65G4」を発表した。800×700の解像度を備え、10fps動作時の消費電力を従来比10分の1に低減した。
STMicroelectronics(STマイクロ)は2026年4月28日(現地時間)、バッテリー駆動やエナジーハーベストで動作する小型機器向けに、次世代CMOSイメージセンサー「VD55G4」および「VD65G4」を発表した。主要顧客向けには先行提供を開始している。
VD55G4はモノクロ、赤外(IR)対応、VD65G4はカラー、RGB対応となっている。
「ST BrightSense」シリーズのラインアップを拡充するもので、800×700の解像度を備え、10fps動作時の消費電力を従来比で10分の1まで削減した。
周囲の変化を検知した際のみメインプロセッサを起動するイベント駆動型の動作を可能にする超低消費電力アーキテクチャを採用。グローバルシャッター方式により、AR(拡張現実)およびVR(仮想現実)ヘッドセットでの正確なトラッキングや空間認識、スマートグラスでの視線検出などを可能にする。
インタフェースは低消費電力マイクロコントローラーや低コストなSoC(System on Chip)向けに最適化されており、システム全体の低コスト化を支援する。
製造には自社の300mmウエハーを用いた65nmおよび40nmの3次元積層アーキテクチャを採用。スマート家電や医療機器、IoT(モノのインターネット)デバイスにおいて、クラウドに依存せずデバイス上でAI(人工知能)処理を行うエッジビジョンの実装が容易になる。
また、同社はSTM32やRaspberry Pi向けの開発ボード、ターンキーのカメラモジュール、ソフトウェア開発キットを含むエコシステムを提供し、組み込みビジョン機器の迅速な開発をサポートする。
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