産業用ロボットの高速性と協働ロボットの柔軟性、ABBが新シリーズ:協働ロボット
ABB Roboticsは、産業用ロボットレベルの性能と協働ロボットの柔軟性を併せ持つロボットシリーズ「PoWa」を発表した。最大5.8m/秒の高速動作と高度な制御が可能で、可搬重量7kgから30kgまでの6モデルを展開する。
ABB Roboticsは2026年4月22日(現地時間)、産業用ロボットレベルの性能と協働ロボットの柔軟性を併せ持つ、新しいロボットシリーズ「PoWa(ポーワ)」を発表した。
PoWaは、従来の協働ロボットが抱えていた速度や可搬重量の制限と、産業用ロボットが持つ運用の複雑さという、双方の課題を解決するために開発された協働ロボットシリーズだ。最大5.8m/秒の速度で動作し、可搬重量7kgから30kgまでの6つのモデルを展開する。
また、市場最長クラスのリーチとアーム搭載荷重を誇り、狭いスペースでの荷積みやワーク供給、アーク溶接、ねじ締めといった多様な用途に対応する。
同社のコントローラープラットフォーム「OmniCore」を採用しているため、「RobotStudio」や「Wizard Easy Programming」といった同社のソフトウェア製品と容易に統合できるほか、高度なモーション制御が可能だ。アーム部のボタンはプログラム可能で、専門知識を必要としないノーコードプログラミング機能により直接動作教示が可能なため、導入から1時間以内で稼働開始できる。互換性にも優れ、幅広い他社製ツールに対応する。
ABB Roboticsは、世界の協働ロボット市場が2028年まで年率20%で成長すると予測している。同社は、産業グレードの可搬重量の要件を満たしつつ、コンパクトで運用しやすいPoWaシリーズを市場投入することで、中小企業から大企業まで幅広い顧客の生産性向上を支援していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
協働ロボットを安全柵なく使うために必要な「リスクアセスメント」とは何か
協働ロボットを用いたアプリケーションに関するガイドライン「ISO/TS15066」に基づき、リスクアセスメントを実施する上での注意点を前編と後編の2回に分けて説明する。
協働ロボットが人の隣で働くために行う、ISO/TS15066に基づくリスクアセスメント
協働ロボットを用いたアプリケーションに関するガイドライン「ISO/TS15066」について紹介し、リスクアセスメントを実施する上での注意点を説明する。今回は後編としてISO/TS15066にあるサンプルケースを基により具体的にリスクアセスメントの進め方を紹介する。
接触前に停止する協働ロボットに18kg可搬が登場、動作範囲も拡張
不二越は、独自のセンサーで人や障害物に接触する前に停止する機能を備えた協働ロボットの新製品「MZS12」「MZS18」を発売した。可搬重量が12kg、18kgと拡大し、動作範囲も拡張している。
フィジカルAIやヒューマノイドに中堅中小製造業はどう向き合うべきか
本連載では、自動化に初めて取り組む中堅中小企業の製造現場向けに協働ロボット、外観検査機器、無人搬送機にフォーカスして、自動化を成功させるためのポイントを解説する。最終回となる今回は、中堅中小企業の製造現場における将来展望などについて記述する。
協働ロボットの導入時における注意点〜“半完成品”の扱い方
本連載では、自動化に初めて取り組む中堅中小企業の製造現場向けに協働ロボット、外観検査機器、無人搬送機にフォーカスして、自動化を成功させるための導入前(準備)、導入時(立ち上げ)、導入後(運用)におけるポイントを解説する。今回は、協働ロボットの選び方や導入時の留意点を解説する。
ABBが協働ロボット「GoFa」で実験室の完全自動化ソリューションを実演
ABBは「IIFES 2025」において、協働ロボット「GoFa」による実験室の全自動化を実演公開した。軌跡精度0.03mmを実現する新機能や高精度シミュレーション技術により、精密領域への対応拡大を狙う。


