従来の枠組みを超えた共創が重要に 人とくるまのテクノロジー展2026の狙いとは:人とくるまのテクノロジー展2026
自動車技術会は「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」の開催概要について説明した。リアル開催の会期は2026年5月27〜29日の3日間で、場所はパシフィコ横浜だ。一方、オンライン開催「ONLINE STAGE1」の会期は2026年5月19日〜6月9日である。
自動車技術会は2026年5月14日、東京都内で会見を開き、「人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMA」の開催概要について説明した。リアル開催の会期は2026年5月27〜29日の3日間で、場所はパシフィコ横浜だ。一方、オンライン開催「ONLINE STAGE1」の会期は2026年5月19日〜6月9日である。
自動車技術会は「技術者の魂を揺さぶる『場』であり続ける」をビジョンに、「人と知をつなぎ、モビリティの未来を支える」をミッションに掲げて、人とくるまのテクノロジー展の開催を続けてきた。日産自動車 企画・先行技術開発本部 技術企画部/自動車技術会 展示会企画会議幹事の江上真弘氏は「前回は約8万人にご来場いただいた。2026年度はノースホールと展示ホールをフル活用して出展小間数をアップさせており、過去最大規模での開催になる」と語る。
人とくるまのテクノロジー展2026 YOKOHAMAについて、出展社数が612社小間数が1516小間となり、来場者数は8万人超えを想定している。オンライン出展を含めると620社だ。この内、初出展社数が63社、世界初出展の技術が23件、国内初出展の技術が25件となっている。
ノースホールには主催者企画の展示ブースや自動車メーカーの展示ブースを設置する。一方、展示ホールでは、トラックメーカーやメガサプライヤーの展示ブースを用意。さらに、アネックスホールでは講演関係のブースを展示予定だ。
2026年度のテーマは前年度と同じ「新しい技術との融合で創る クルマとモビリティの未来」である。一方、サブテーマについては「―DXと共創で革新する自動車技術―」を新たに設定した。
近年の自動車業界には、AI(人工知能)をはじめとするデジタル技術革命が起こりつつあり、これらの新しい技術をどのように活用できるかが企業の競争力に関わっている。自動運転やコネクテッドカーといった車両の進化だけではなく、これらの進化したクルマを取り巻く社会やサービス、モノづくりの在り方が変わりつつある。
江上氏は「このような変化が全ての企業にとってある種のチャンスになっており、この変化に取り組まなければならない状況であると捉えている。自動車業界にとって、これまでにない技術領域に取り組む必要があり、技術変革を推進する新しい業界の方とコラボレーションをしていかないと変化を作ることができない。今回の展示会は従来の枠組みを超えた新しいコラボレーションを後押しする場にしていきたい」と強調する。
2026年度の企画展示エリアでは計18社が参加し、トヨタ自動車や日産自動車、SUBARUといった自動車メーカーやアイシン、住友ゴム工業、豊田合成などの自動車関連部品メーカーが、最新ソリューションを展示する予定だ。「2026年度は東芝や日立製作所といった電機メーカーやT2やスタートアップ各社などの実証実験を行っている企業も参加している。今までこの展示会に関わりのなかった企業が参加し、共同で実施している取り組み内容を紹介していただく予定である」(江上氏)。
自動車技術会の企画講演については、経済産業省や国土交通省の代表者が登壇し、AI政策の動向に関する講演やスマートシティー実現に向けた取り組みに関する講演を実施予定だ。「全6講演中、4講演はAIに関わる内容となっている」(江上氏)。
新車開発講演には日産の「LEAF」、マツダの「CX-5」、スズキの「e ビターラ」の開発責任者が登壇し、それぞれ講演を実施する。また、自動車技術会フォーラムも同会場で実施し、同会の各部門委員会による自動車業界の最新動向を知ることができるセッションを行う予定だ。
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