採用活動のAI進化で書類選考の難易度上昇、企業の9割が「人間同士の対話」を重視:キャリアニュース(2/2 ページ)
HERPが「AI時代の転職、採用に関するアンケート調査」の結果を発表した。AIによるマッチング精度が向上した場合でも、候補者一人一人と対話する必要性は残ると回答した企業が約9割を占めた。
企業の約7割が、AIの普及で採用時の見極めが困難になったと回答
続いて、企業に「AIの利用で完成度が高い履歴書や職務経歴書が標準化する中、書類選考で候補者を見極めることが難しくなったと感じますか」と尋ねた。その結果、「非常にそう感じる」が19.0%、「やや感じる」が51.9%となった。
AIによるマッチング精度が向上した場合も、候補者一人一人と対話する必要性が残ると思うかについては、企業の38.0%が「非常にそう感じる」、48.5%が「やや感じる」と回答した。AIの精度が向上した場合も、候補者一人一人との対話は必要と考える人が約9割を占めている。
AIによる効率化を受けて、人間が時間をかけて注力すべき業務は、「候補者との面談、面接」が59.5%で最多となった。次いで「スカウト文面の作成、ブラッシュアップ」が30.1%となっている。
また、求職者に対し、「応募先企業と人間同士の深い対話をすることで、企業への志望度が上がることはあると思いますか」と尋ねたところ、31.3%が「あると思う」、51.9%が「まああると思う」と回答した。
企業との対話の中で企業への志望度が上がる瞬間は、「自分の経歴に基づいた、定型文ではない丁寧なメッセージをくれた時」(58.6%)が最も多かった。次いで「会社の良い面だけでなく、課題やリスクも正直に話してくれた時」(46.6%)となっている。誠実さや透明性、個別性の高さが好感につながるようだ。
同社は今回の調査結果を受けて、AIによる効率化が進むほど、候補者一人一人に向き合い個別最適化した質の高い体験を提供できるかが、採用活動の成否を分けると分析している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIエージェントを「既に活用」は11%、今後の期待は「設計/開発」用途に集中
MONOistは「製造業のAIエージェント活用実態調査」を実施した。調査期間は2026年2月12日〜3月2日で、有効回答数は328件だった。本稿ではその内容の一部を抜粋して紹介する。
78%の企業が採用業務に生成AIを活用――採用人数や評価への影響は限定的
HERPが「企業の採用活動における生成AI活用の実態」に関する調査結果を発表した。採用業務において生成AIを活用している企業は全体の78%を占めたが、正社員の採用人数などへの影響は限定的であることが分かった。
AI技術の普及をきっかけに、エンジニアの67%がキャリアプランを再検討
ファインディが「IT/Webエンジニアの生成AI活用状況とキャリアに与える影響」についての調査結果を発表した。88.0%が業務でAIツールを利用し、66.9%がAIをきっかけにキャリアプランを再検討もしくは転職していた。
生成AIの普及により、ITエンジニアの63%が「キャリアに不安」
ラクスパートナーズが「生成AI普及によるエンジニアの意識変化」に関する調査結果を発表した。生成AIの普及で63.2%がキャリアに不安を感じており、「必要なスキルが変わる」と85.4%が回答した。
採用活動にAIを導入する企業への志望度、「低くなる」が2割
転職エージェント「ワークポート」が「AI採用」についてのアンケート調査結果を発表した。採用活動へのAIの導入は「書類選考まで」が適切と56.0%が考えており、採用活動にAIを導入する企業に対して、志望度が「低くなる」と20.3%が回答した。
生成AIとエンジニアキャリアの関係性を示す調査レポートまとめ
MONOistに掲載した主要な記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集した「エンジニア電子ブックレット」。今回は、生成AIの発展とエンジニアのスキルやキャリアの関係性を示す調査レポートをまとめた「生成AIとエンジニアキャリアの関係性を示す調査レポートまとめ」をお送りします。




