パナソニック エナジーが次世代の蓄電池産業を担う学生の奨学金の第3期募集を開始:製造マネジメントニュース
パナソニック エナジーは、次世代の蓄電池産業を担う学生を支援する「MIRAI奨学金」の第3期募集を開始した。年間50万円を最長2年間給付するほか、技術者との交流やアルムナイ活動を通じてキャリア形成を支援する。
パナソニック エナジーは2026年4月21日、国内の蓄電池分野における人材育成を目的とした「MIRAI奨学金」プログラムの第3期募集を開始したと発表した。募集期間は同年6月30日までとなる。
同プログラムの対象は、電池業界の発展に貢献する意欲を持つ大学3年生および大学院修士課程1年生の理系学生で、20人を募集する。選考を経て選出された奨学生には、年間50万円を最長2年間、返済不要で給付する。
同プログラムは、経済的な支援に加えて、蓄電池分野の技術者と継続的に交流できるコミュニティー活動も実施している。リチウムイオン電池など蓄電池分野の最前線で活動する技術者とのディスカッションや、研究活動への助言、キャリア形成に関する意見交換ができる場を年2回以上設けて、学業と将来のビジョン構築を多角的にサポートする。
2026年度からは、プログラムの修了生であるアルムナイが「MIRAIエヴァンジェリスト」として制度の運営に関わる活動を新設する。修了生が自身の経験に基づき、現役の奨学生に対して研究や進路選択に関する相談に応じるなど、伴走型の支援体制を拡充する。なお、同プログラムを修了した第1期生19人は、同社への就職のほか、電池関連企業や海外大学院など、多様な立場で電池産業に関わる道へ進んでいる。
日本政府は蓄電池を重要産業と位置付け、経済産業省を中心に人材育成を推進している。同社は100年以上にわたる電池開発の知見を次世代へ継承し、国内の電池産業全体の競争力強化に貢献するため、2024年に同プログラムを設立した。奨学金の使途は学生が主体的に選択できることから、研究用機材の購入や国際学会への渡航費などに活用されており、グローバルな研究活動の促進に寄与している。
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