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国内製造業の3割がナフサ調達リスクに直面、4.7万社に影響:製造マネジメントニュース
帝国データバンクは、ナフサ関連製品のサプライチェーン動向分析調査の結果を発表した。主要な石油化学製品メーカー52社から直接または間接的に原材料を仕入れる製造業は、集計した製造業全体の約3割を占めることが分かった。
帝国データバンクは2026年4月17日、ナフサ関連製品のサプライチェーン動向分析調査の結果を発表した。主要な石油化学製品メーカー52社から、直接製品などを仕入れる一次取引先、一次取引先から間接的に仕入れる二次取引先までのサプライチェーン上にいる製造業について、調査、分析した。
調査によると、52社から直接または間接的に原材料を仕入れる製造業は4万6741社に上り、集計した製造業全体の約3割を占めることが判明した。中東情勢の緊迫化に伴う供給制限や価格高騰によって、多くの製造業の収益に悪影響が懸念される。
業種別では、化学工業と石油石炭製品製造のナフサ依存度が最も高く、67.2%に当たる3148社が該当した。中でも、プラスチックや合成繊維/染料、医薬品や化粧品、農薬などの原料中間体を製造する環式中間物製造は88.4%、酢酸ビニール樹脂やエポキシ樹脂を原材料とした合成接着剤を含むゼラチン・接着剤製造は87.3%に上る。
石油化学製品のサプライチェーンは裾野が広く、日用品や食品など生活に密着した製品に広く関わっている。そのため、多くの製造業が連鎖的な事業縮小リスクにさらされる状況が続くとみられる。
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