ニュース
感光性樹脂版の光機能材料を5〜10%値上げ、中東情勢悪化が影響:価格改定
東洋紡エムシーは、感光性樹脂版の光機能材料について、2026年6月1日出荷分から価格改定する。水現像感光性樹脂凸版材「プリンタイト」とスクリーン印刷用厚膜フィルム「コスモマスク」、水現像フレキソ版「コスモライト」の3製品が対象だ。
東洋紡エムシーは2026年4月15日、感光性樹脂版の光機能材料について、同年6月1日出荷分からの価格改定を決定したと発表した。標準ユーザー渡し価格の場合で、現行価格の5〜10%値上げを予定している。
中東情勢の影響を受けて、石油やナフサ由来の原材料、梱包資材の価格上昇、また製造時のユーティリティーコスト、物流輸送費などの高騰が進行している。同社は、生産合理化やコスト削減などの企業努力を続けてきたが、急激なコスト上昇を吸収しきれず、現行価格の維持が困難な状況になったという。
価格改定の対象となるのは、水現像感光性樹脂凸版材「プリンタイト」とスクリーン印刷用厚膜フィルム「コスモマスク」、水現像フレキソ版「コスモライト」の3製品だ。プリンタイトとコスモマスクは現行価格から10%値上げ、コスモライトは5%値上げされる。
今後の国際情勢や原料エネルギー市況、供給状況によっては、追加の価格改定または安定供給に影響が生じる可能性があるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
高透過と低屈折率を実現した100%ポリ乳酸樹脂フィルム
東洋紡は、100%植物由来のポリ乳酸樹脂を原料とする光学フィルムを開発し、サンプル提供を開始した。独自の二軸延伸加工技術により、従来のポリ乳酸フィルムと比べて引張強度や寸法安定性などの機械特性が大幅に向上している。
不連続×連続繊維の熱可塑性ハイブリッド複合材、高い弾性率と賦形性を両立
東洋紡エムシーとその完全子会社であるユウホウ、東洋紡グループの東洋紡せんいは共同で、各社が有する連続繊維複合材料と不連続繊維複合材料を組み合わせた「熱可塑性ハイブリッド複合材料」を開発した。
東洋紡エムシーが中空糸型RO膜の生産能力を3倍に増強、中東地域の需要に対応
微生物による目詰まりが課題となる中東地域の海水淡水化市場。その課題を解決する製品として、東洋紡エムシーは中空糸型RO膜「ホロセップ」を展開している。同社は岩国環境・ファイバー工場に約10億円を投じ、その生産設備を増強する。
東洋紡が高耐熱性と易接着性を両立したOPPフィルムを開発
東洋紡は、高耐熱性と易接着性の両立を実現した環境配慮型の二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルム「パイレン EXTOP XP311」を開発した。
東洋紡が犬山工場でOPPフィルムの生産能力を増強
東洋紡は、犬山工場において、「パイレン EXTOP」をはじめ食品包装と産業資材用途の各種二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)を生産する設備を新設した。